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2018年6月19日火曜日

 メルコスールがアスンシオンで首脳会議▼欧州連合(EU)など他の経済ブロックとの経済合意問題を討議▼中国との経済関係促進も▼ベネズエラ情勢に関する特別声明を採択▼国連がプエルト・リコ独立を米国に求める決議を採択

 南部共同市場(メルコスール)は6月18日、アスンシオンで定例首脳会議を開催。議長のパラグアイ大統領オラシオ・カルテスは、海岸線のない同国の内陸国性に鑑み優遇措置を受けられるよう、他の3国に要請した。
 カルテスは任期満了で8月退陣するため、最後の首脳会議となった。

 会議にはカルテスの他、ウルグアイのタバレー・バスケス、ブラジルのミシェル・テメルの両大統領、アルゼンチンのガブリエーラ・ミケッティ副大統領が出席した。マウリシオ・マクリ亜国大統領は通貨ペソ下落など経済問題への対応に終われ、欠席した。
 ベネズエラも加盟国だが、「民主秩序の欠如」を理由に資格停止処分中。

 会議では、欧州連合(EU)をはじめ他の経済ブロックとの協定締結問題とベネズエラ政情が主に話し合われた。EUとの協定は大幅に遅れている。
 向こう半年間の議長となったバスケス・ウルグアイ大統領は、中国との経済合意促進を表明した。

 会議は、「ベネズエラ情勢への深い懸念」「ベネズエラ人難民問題の軽減措置の必要性」などを盛り込んだ特別声明を採択して閉会した。

▼国連がプエルト・リコ自決決議を採択

 国連非植民地化特別委員会は6月18日、米植民地プエルト・リコの民族自決と独立の権利を認め、それを受け入れるよう米政府に要求する決議案を可決した。

 決議案はキューバ、ニカラグア、ベネズエラ、エクアドール、ロシア、シリアの6カ国が共同提案した。同じ決議が過去に何度もなされているが、米国は無視してきた。

 スペイン領だったプエルト・リコは1898年以来、米国の植民地にされてきた。米政府は「米国との自由連合国家」化を徐々に進めようとしているが、国連委決議は、独立を求めている。

 プエルト・リコは「豊かな港」を意味。コスタ・リカ(豊かな海岸)同様、その昔、金銀財宝を探しに来たスペイン人が命名した。

2017年7月22日土曜日

 南部共同市場(メルコスール)首脳会議が対ベネズエラ強硬路線を変更▼バスケス・ウルグアイ大統領の根回しが奏功▼ボリビアのエボ・モラレス大統領は「石油資源狙う米国の共犯者になるな」と熱弁振るい警告

 南部共同市場(メルコスール)は7月21日、亜国中西部アンデス山麓のメンドサ市で首脳会議を開き、ベネスエラ問題を中心に討議した。会議には原加盟国の亜ウルグアイ伯パラグアイ、準加盟国ボリビア、協賛国チレの6カ国統領が出席した。資格停止中の加盟国ベネスエラは招かれなかった。

 議長国亜国のマウリシオ・マクリ大統領(右翼)は、同傾向の伯パラグアイ両国と連携し、ベネスエラを事実上の除名に相当する「恒久的資格停止」処分にしようと謀っていた。

 だが、進歩主義(穏健左翼)ウルグアイのタバレー・バスケス大統領が根回しし、「恒久的資格停止」案を葬った。

 また、マナグア、ハバナを歴訪しメンドサ入りしたボリビアのエボ・モラレス大統領は、ベネスエラを憎悪している亜パラグアイ伯3国を念頭に、「メルコスールも、いかなるラ米機関も、ベネスエラに介入する米国の共犯者になってはならない」と熱弁を振るい、親米国派の内政干渉路線を糾弾した。

 モラレスは、「リビアやイラクを見よ。石油資源奪取のためベネスエラ介入を続ける米国に加担してはならない」と激しく詰め寄った。さらに、「メルコスールは(米国がラ米介入のため利用してきた)米州諸国機構(OEA)の苦い歴史を繰り返してはならない」と諌めた。

 結局、首脳会議は、ニコラース・マドゥーロVEN大統領に保守・右翼野党連合MUDとの対話と、制憲議会(ANC)開設中止を求める書簡を送ることになり、ボリビアを除く5カ国がそれに署名した。

 一方、ベネスエラでは21日、国軍(FANB)が全国に要員23万2000人を展開させ治安を維持し、30日のANC議員選挙の投票所1万4515カ所を警備する「2017ANC共和国計画」が始まった。

 MUDはこの日、最高裁判事13人と同補欠20人を一方的に任命した。むろん最高裁は、これを認めない。

 ベネスエラ原油は21日、1バレル=43・48ドルをつけた。 

 
 

2016年12月2日金曜日

南米のメルコスールがベネズエラを資格停止に

 南米の関税同盟、南部共同市場(メルコスール)は12月1日、ベネスエラに資格停止処分を通告した。理由を、同国が「メルコスールが定めた域内条約・規定の30%以下しか批准していない」ことと説明している。

 原加盟国アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ4国は14日、モンテビデオのメルコスール本部で外相会議を開き、ベネスエラの資格停止について正式に決定する。

 これに対し、ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は、「既に92%批准した」と主張。デルシー・ロドリゲス外相は、3国同盟(亜国、ブラジル、パラグアイ)の反ベネスエラ工作を許さないと糾弾した。

 ウルグアイについては、同国とベネスエラは18日、ベネスエラの加盟資格を「投票権なし・発言権あり」とすることで合意していた、、と明らかにした。だが3国はベネスエラ追放さえ視野に入れている。

 亜国では昨年12月、マクリ保守・右翼政権が発足、ベネスエラでも同月の国会議員選挙で保守・右翼野党連合が圧勝、今年1月から野党が支配する国会となってきた。

 またブラジルでは今年8月末、ヂウマ・ルセフ大統領が正当な理由に欠ける弾劾裁判で解任され、腐敗にまみれた保守のテメル政権が発足した。

 パラグアイは、80年代末までのストロエスネル長期独裁の流れを汲むカルテス保守・右翼政権の下にある。ウルグアイだけは、左翼連合「拡大戦線」のバスケス政権下にある。

 ベネスエラが3国同盟と形容する3国は、マドゥーロ政権打倒を目指す米政府およびベネスエラ国会と連動、メルコスール加盟資格停止という強圧処分で同政権揺さぶりに加担している。

 ベネスエラは今年7月から半年間、メルコスールの輪番制議長になるはずだったが、特にパラグアイとブラジルの反対で議長就任を阻止された。

 トゥランプ次期米政権はベネスエラに対し厳しい政策をとるものと見込まれており、それにメルコスールは同調する形となる。
 

2016年9月16日金曜日

テメル・ブラジル政権がベネスエラに外交で報復

 ブラジル外務省は9月14日、南部共同市場(メルコスール)の伯パラグアイ亜ウルグアイ4カ国外相が共同声明で、同市場の輪番制議長国の役割を合同で担うことを決めた、と発表した。

 半年交代の議長国は7月からベネスエラが担うことになっていたが、5月発足したテメル伯代行政権とカルテス・パラグアイ政権の両右翼政権がベネスエラ就任に反対。マクリ右翼政権の亜国は、スサーナ・マルコーラ外相が国連事務総長選挙に立候補しているため、ベネスエラなどラ米左翼陣営の支持票を必要としていたことから曖昧な態度をとっていた。

 ところが同外相の当選可能性が遠のいたため、マクリ政権は伯パラグアイ両国に同調。メルコスール本部のあるウルグイアはベネスエラの議長国就任を支持していたが、周辺3国が反ベネスエラで足並みをそろえたため、なびいてしまった。

 4カ国外相共同声明はまた、12月1日までにベネスエラが未批准のメルコスール政治、経済、人権規約を批准しなければ、同国は加盟資格停止となる、と通告している。

 ブラジルでは8月31日、ヂウマ・ルセフ大統領が国会で弾劾罷免され、汚職まみれのテメル代行が後継大統領に就任した。この政変をテメルらによる「制度的クーデター」と捉えるベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は直ちに対伯外交を凍結、ブラジリア駐在大使を召還した。

 テメルは、他の3国に働きかけ、メルコスールからのベネスエラ追放も辞さない強硬な決定に漕ぎつけ、ベネスエラに報復した。マドゥーロ大統領退陣を求めているベネスエラ右翼・保守野党連合MUDは、メルコスール4カ国声明に賛意を表した。

 12月初めベネスエラが資格停止となれば、カリブ海からパタゴニアまで南米大陸を貫くメルコスールは再びブラジル以南の4カ国だけとなる。

 4カ国声明に対し、ベネスエラのデルシー・ロドリゲス外相は、ベネスエラは議長国の任務を既に果たしつつあり、断じて拒否すると反駁した。

 ベネスエラのカリブ海の保養地マルガリータ島では17~18両日、第17回非同盟諸国運動(MNOAL)首脳会議が開かれ、マドゥーロ大統領が任期3年の議長に就任する。テメルが主導した4カ国声明は、MNOAL議長国就任直前のベネスエラに水をかける形となった。

★亜国短信  スサーナ・マルコーラ亜国外相とアラン・ダンカン英外交担当閣外相は9月13日ブエノスイアレスで会談、亜国経由のマルビーナス(フォークランド)諸島首都ポートスタンリー(PS)行きの航空便を月2回とすることで合意した。

 現在、チレLAN航空機が毎週土曜にサンティアゴ-プンタアレナス-PS往復便を運航。第2土曜日だけ亜国リオガジェゴを経由することになっている。今後、ブエノスアイレス経由便を加える公算が大きいとされている。

 双方はまた、経済協力強化で合意した。チレ航空機の亜国経由便を月往復2便にすることも協力強化の一環。

▼伯国短信  ブラジル検察庁は9月14日、ルーラ元大統領夫妻を腐敗、資金洗浄の容疑で起訴した。ルーラ側は、2018年10月の次期大統領選挙に当選が確実視されてきたルーラを出馬させないためのテメルら右翼・保守勢力の陰謀と糾弾している。

★コロンビア短信  コロンビア革命軍(FARC)は9月17~23日、カケター州サンビセンテデカグアーンのジャリー平原で第10回全体会議を開き、政府と間で合意済み内戦和平最終合意を受け入れることを決める。

 会議には代議員200人が出席。最高司令ティモチェンコ、和平交渉代表イバン・マルケスら最高幹部たちも出席する。会議を内外メディア350社の700人が現地で取材する。

 この会議の決定を受け、JMサントス大統領とティモチェンコ司令は9月26日カルタヘーナで最終和平合意書に署名する。この式典には、クーバのラウール・カストロ議長およびベネスエラ智秘赤パラグアイ墨ドミニカ共和国グアテマラ・エルサルバドール・オンドゥーラス・コスタリーカ巴の12カ国大統領が出席を予定している。

 伯亜ウルグイア・ボリビア・アイチ・ニカラグアの大統領は欠席・代理派遣になるもよう。一部が直前に翻意し参加する可能性もある。カルタヘーナでの署名に続き10月2日、コロンビアは国民投票で和平合意を最終決定する。

2015年12月22日火曜日

激しいやりとりを経て、メルコスール首脳会議閉会

 アスンシオンで12月21日開かれた南部共同市場(メルコスール)の第49回首脳会議は同日、共同声明を発表して閉会した。声明は、地域統合促進、太平洋同盟(AP、チレ、ペルー、コロンビア、メヒコ)との協力関係強化を謳っている。

 声明はまた、アスンシオンで2005年に調印された「人権促進・擁護規約議定書」を祝福。「自由が発展と統合に不可欠の要素」指摘した。さらに、パラグアイ、ボリビアの両内陸国に大西洋、太平洋への接近路建設などの便宜を図る配慮を盛り込んだ。

 このほか、玖米復交を祝福し、米国に対玖経済封鎖解除を求めた。シリア内戦にも触れ、政治解決を呼び掛け、難民への連帯を表明した。半年交代の輪番制議長国は、パラグアイからウルグアイに移った。

 声明採択に先立つ首脳会議では、議長を務めたパラグアイのオラシオ・カルテース大統領が演説で、「共同市場実現という初期の理想に戻ろう」と訴え、関税障壁が依然80もあると指摘した。

 ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉促進や、コロンビア、クーバなどとのFTA交渉を手掛けるよう求めた。

 首脳会議初参加のマウリシオ・マクリ亜国大統領は、ベネスエラに「政治囚釈放」を要求、同国に「民主促進」を、国会議員選挙で勝った同国野党陣営に「慎重さ」を求めた。

 これに対し、ベネスエラ大統領代行のデルシー・ロドリゲス外相は、「マクリ大統領、あなたは内政干渉しています」と切り返し、獄中にいるベネスエラの極右政治家が昨年カラカスで街頭暴動を煽った首謀者だった事実を強調、テロリズム加担者を釈放しろというのかと激しく詰め寄った。

 また、マクリ政権が亜国「五月広場の母たちの会」のエベ・デ・ボナフィニ会長を法的に追及している事実を挙げ、「二重基準だ」とマクリを批判した。

 同外相は、「マクリが就任早々、投獄されてきた亜国軍政期の人権犯罪責任者らを恩赦する政令を発した」と述べ、マクリを攻撃した。だが、そのような政令を発した事実はなく、亜国側は事実でないと反論した。

 外相は、暴動扇動の政治家が「政治囚」と意図的に宣伝され報道されてきた状況を逆手にとって、亜国大統領の施政に関し「意図的に政令発言をやってのけたのではないか」と解釈えきる。

 「加盟過程にある国」という資格を持つボリビアのエボ・モラレス大統領は、「域外からの資源価格操作などからラ米・カリブを守るため、多民族大陸国家を創設しよう」と訴えた。

 協賛国チレのミチェル・バチェレー大統領は、「チレは1996年に最初の協賛国になった。チレの対外投資の48%(400億ドル)はメルコスール向けだ。チレのメルコスールとの貿易は昨年700億ドルに達し、チレにとり第4位の貿易相手になっている」と述べた。

 新議長国ウルグアイのタバレー・バスケス大統領は、「(EUだけでなく)他の経済ブロックとの対話を進める」と抱負を語った。
 
 首脳会議には、協賛国ガイアナのモーゼス・ナガムートゥー首相も出席した。
 


2015年12月21日月曜日

メルコスール首脳会議にベネズエラ大統領欠席へ

 南米の関税同盟・南部共同市場(メルコスール)は12月20日、パラグアイのアスンシオンで外相・経済担当相会議を開き、21日の第49回メルコスール首脳会議で採択される最終宣言の草案を策定した。

 会議の議長を務めたパラグアイのアラディオ・ロイサガ外相は、ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は内政にかかりきりのため首脳会議に出席せず、デルシー・ロドリゲス外相が代行する、と明らかにした。

 マドゥーロ欠席は、亜国で今月10日就任した保守・右翼路線のマウリシオ・マクリ大統領が、就任前に「ベネスエラ民主主義の欠陥」を指摘し、メルコスールの「民主条項」適用を唱えていたことと無関係ではない。これに対しマドゥーロは、マクリを「極右主義者」と扱き下ろしていた。

 同条項が適用されると、メルコスール加盟資格が停止されることになる。過去に、「国会クーデター」でフェルナンド・ルーゴ大統領を不当に弾劾したパラグアイが資格停止に遭ったことがある。

 だがマクリ政権はその後、メルコス-ル首脳会議で民主条項適用を提案することはないと表明した。この首脳会議はマクリにとり最初の多国間外交の舞台となり、しかもそれは地元の南米南部中心の機構であり、会議をぶち壊すのを控えたものと受け止められている。また、マクリのような右翼路線は少数派だからだ。

 ロドリゲス・ベネスエラ外相は20日の会議で、メルコスールと、米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)、およびカリブ共同体(カリコム)との広域経済圏結成を呼び掛けた。

 首脳会議には、ベネスエラ以外のパラグアイ、ブラジル、亜国、ウルグアイの加盟4カ国、加盟手続き中のボリビア、協賛国チレの計6カ国大統領と、ベネスエラ外相が出席する。
 

2015年7月18日土曜日

第48回メルコスール首脳会議終わる

 南部共同市場(メルコスール)の第48回首脳会議は7月17日ブラジリアで開かれ、一日だけの日程を終えた。輪番制議長はヂウマ・ルセフ伯大統領から、パラグアイのオラシオ・カルテス大統領に引き継がれた。

 カルテスは、メルコスールと欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)調印および、太平洋同盟(AP)との合意に向けて努力すると述べた。

 今回がメルコスール首脳会議への最後の出席となった亜国のクリスティーナ・フェルナンデス大統領は、8年間を振り返り、ボリビアとエクアドールでのクーデター未遂事件にメルコスールが南米諸国連合(ウナスール)と共に対処したことなどを挙げた。

 また4カ国で発足したメルコスールがベネスエラとボリビアを加え6カ国になったことについて、「メルコスールが成功したことを物語る」と称賛した。

 域内には、経済力の弱いパラグアイ、ウルグアイ両国が伯亜両大国に域内関税障壁の撤廃を求めるなど、経済格差に基づく問題がある。

 またベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領が持ち出した、ガイアナとの領土問題など政治問題もある。この領土問題については8月末、メルコスールとウナスールが合同首脳会議を開いて討議することになった。

ボリビアが南部共同市場(メルコスール)に加盟

 南部共同市場(メルコスール)の加盟5カ国およびボリビアは7月17日、ブラジリアでの外相級会合で、ボリビアを加盟国と認める議定書に調印した。

 加盟5カ国のうち亜国、ウルグアイ、ベネスエラの国会は既に、ボリビアを加盟国とするためのメルコスール条約改定を批准している。ブラジルとパラグイアの国会による批准が待たれる。

 この会合の後、加盟5カ国首脳は第48回首脳会議を開いた。会議は、次いで新規加盟のボリビアおよび、チレ、ペルー、エクアドール、コロンビア、ガイアナ、スリナムの6協賛国の首脳を含む代表とともに拡大会議を開く。ボリビアのエボ・モラレス大統領は既にブラジリア入りしている。
 
 

2014年12月18日木曜日

ボリビアのメルコスール加盟は来年に延期

 南部共同市場(メルコスール)は12月17日、亜国エンテレリオス州都パラナー市で第47回首脳会議を開いた。協賛国ボリビアは当初、今会議で加盟が正式に認められるはずだったが、ブラジル、パラグアイ両国の国会がメルコスール条約の加盟条項修正を承認していないため、加盟は来年前半の次回首脳会議に持ち越された。

 会議は、クーバと米国の国交正常化合意を支持した。ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は「オバーマ米大統領の勇気」を讃えた。

 会議の声明は、米国のヘッジファンドの債権取り立て攻勢に遭っている亜国への支持、マルビーナス諸島領有権問題での亜国支持、米議会によるベネスエラへの「制裁」措置糾弾などを謳っている。

 メルコスール域内貿易は数年来下落傾向にあり、深刻な問題点として指摘された。ベネスエラ、ブラジル、アルゼンチンなど産油国にとり原油国際価格の下落が響いていることも指摘された。

 会議では、将来の「メルコスール市民」の資格確立も話し合われた。

 加盟5カ国の輪番制議長国は、亜国からブラジルに移った。亜国、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、ベネスエラの5カ国大統領と、ボリビア大統領が出席した。

2014年7月30日水曜日

メルコスール首脳会議が広域経済地域結成で合意

 南部共同市場(メルコスール)は7月29日カラカスで第46回首脳会議を開き、メルコスール、米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)、カリブ連帯石油機構(ペトロカリ-ベ)、カリブ共同体(カリコム)にまたがる経済地域を結成してゆくことで合意した。

 招かれて参加したカリコム加盟のセントヴィンセント・グラナディーン首相ラルフ・ゴンサルヴェスと、中米統合機構(SICA)加盟のエル・サルバドール大統領サルバドール・サンチェスは、経済地域結成への賛意を表明した。

 首脳会議はまた、「南銀行」開行促進、南米を平和地域として維持するための対話による団結強化、BRICSとの連携強化、パレスティーナに侵攻し虐殺を続けているイスラエル糾弾、を決議した。

 ボリビアは6番目の加盟国としてあらためて認められた。出席したエボ・モラレス大統領は、加盟手続きが最終段階にあることを明らかにした。

 メルコスールの輪番制長国は、ベネスエラから亜国に移った。クリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル大統領は、今会議が、一部債権者から返済を迫られ拒否している亜国政府の立場を支持したことに謝意を表した。

 この日、会議に先立ち、加盟5カ国とボリビアの大統領計6人はカラカス中心部のシモン・ボルーバル広場を訪れ、ボリーバル像に献花した。   
 
 

2013年10月31日木曜日

メルコスールが電子通信安全確保で機関設置へ


 南部共同市場(メルコスール)は10月30日カラカスで外務・財務相会議を開き、米政府による全世界的な電子通信傍受の実態が明かになったのを受けて、電子通信の安全確保のため常設機関を設置することを決めた。

 会議はまた、域内の情報管理強化で合意した。狙いには、情報の無許可使用を取り締まることが含まれている。

 ラ米統合に向けて広域経済圏設立の意思を確認し、ALBA、カリコム、ペトロカリーベと関係強化のための話し合いを開始する。これも決まった。

 EUとの経済連携交渉については、11月15日カラカスで新たに交渉することが決まった。

 ニコラース・マドゥーロVEN大統領は会議に出席し、12月カラカスでメルコスール首脳会議を開催すると発表した。

 メルコスールとの関係を完全には回復させていないパラグアイは欠席した。だが外相がアスンシオンから会議に電話をかけ挨拶し、友好関係が既に確立しているとを印象付けた。

2013年7月14日日曜日

メルコスール首脳会議が米政府の諜報活動を糾弾


 モンテビデオで7月12日開かれたメルコスール首脳会議は、米政府諜報機関によるスパイ活動を糾弾し、その電子通信傍受およびスパイ活動を断固拒否する声明をも採択した。

 同会議に出席したボリビアのエボ・モラレス大統領は13日ラパスで、米政府諜報機関がボリビア最高指導部のパソコン通信を傍受していたことが判明した、と述べた。だが、私自身はパソコン通信をしていない、と付け加えた。

 大統領はまた、米政府の年間諜報活動予算は750億ドルであり、ボリビアの外貨準備高140億ドルと比べれば、いかに巨額かがわかる、と指摘した。

 モラレスはさらに、米政府がスノーデン氏の身柄引渡を要求していることについて、米政府に要求する道徳的資格はない、と非難した。

 理由として、米国がベネズエラ政府の引渡要求を無視してキューバ航空機空中爆破事件の主犯でキューバ系ベネズエラ人であるルイス・ポサーダ=カリレスの身柄を匿っていることや、ボリビアが引渡を求めている元大統領ゴンサロ・サンチェス=デ・ロサーダを匿っていることを挙げた。

2013年7月13日土曜日

メルコスールがボリビア大統領機事件で欧州4カ国駐在大使を召還


 モンテビデオで7月12日開催されたメルコスール(南部共同市場)首脳会議は、ボリビア大統領機事件について協議し、「根拠のない差別的で恣意的な行為にして、国際法の現行侵犯」と事件を糾弾するととともに、領空を封鎖した仏伊葡西の欧州4カ国駐在のメルコスール加盟国大使を事情聴取のため召還することを決めた。

 会議は、昨年6月「国会クーデター」によりフェルナンド・ルーゴ大統領を追放し加盟資格を停止されてきたパラグアイについて、8月15日のカルテス新政権発足と同時に復帰を認めることを決めた。

 ただし首脳たちは、メルコスールの「ウスアイア議定書」第7条(民主条項)をパラグアイが守るべきことを指摘し、釘を刺した。

 会議は、米政府によるラ米諸国スパイ事件についても話し合った。エドゥワード・スノーデン氏は、CIAとNSA(国家安全保障局)が伯COL墨をはじめラ米14カ国の電話、イーメイル、パソコン通話を08年から今年4月まで傍受していた、と暴露している。

 輪番制議長国は、ウルグアイからベネズエラに移った。ニコラース・マドゥーロ大統領は、「チャベスの左手とボリーバルの精神をもって就任する」と宣誓した。

 会議には、加盟申請中のモラレス・ボリビア大統領、来賓のロボ・オンドゥーラス大統領、加盟申請したエクアドール副大統領の他、南米・中米諸国の代表が出席した。

 ガイアナとスリナムは、賛同国として認められた。

2013年7月12日金曜日

メルコスール首脳会議が米政府によるスパイ事件協議へ


メルコスール(南部共同市場)首脳会議が7月12日、モンテビデオで開かれる。ウルグアイ、ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラの加盟4カ国大統領、加盟手続き中のボリビアの大統領、および加盟申請をしたエクアドールの副大統領が出席する予定。

議題は、加盟資格停止処分中のパラグアイの復帰問題、域内経済問題のほか、ボリビア大統領機事件、スノーデン亡命問題、米政府によるラ米諸国スパイ事件などを話し合う。

輪番制議長国は、ウルグアイからベネズエラに移る。