2013年11月30日土曜日

「日本の圧力」で野球が五輪復帰の可能性、とIBAF会長語る


 キューバ訪問中のリカルド・フラッカリ国際野球連盟(IBAF)会長は11月27日ハバナで、2020年の東京五輪大会で野球が復活する可能性がある、と述べた。

 国際オリンピック委員会(IOC)会長にトーマス・バッハ(ドイツ)が9月就任したこと、および「日本の圧力」で実現する可能性がある、と指摘した。

 フラッカリと会談したIBAF副会長の一人、アントニオ・カストロ玖野球連盟副会長(フィデル・カストロの息子)は27日、「野球は、女性のソフトボールとともに、世界8チームずつで、それぞれトーナメント方式で戦う」と構想を明らかにした。

2013年11月29日金曜日

パナマ当局が、罰金支払えば北朝鮮船解放と決定



 パナマ検察庁は11月28日、パナマ運河カリブ海側の港に7月10日以来抑留している北朝鮮貨物船チョンチョンガン号の解放を決めた。ただしパナマ運河庁(ACP)が科している罰金を支払うまでは出港できない。

 この貨物船はハバナを出港、キューバ糖を満載していたが、その下の船倉にキューバ革命軍の旧ソ連製兵器類を隠していた。このため、ACPは積荷の事前申告制度に違反し、運河の安全を脅かした、として罰金100万ドルの支払いを命じていた。

罰金は28日、67万ドルに引き下げられた。船長以下の乗組員は35人で、出港時に、うち32人が解放される見込み。

 キューバ政府は、半世紀前の旧式兵器類は修復のために同船に載せた、と釈明してきた。 

2013年11月28日木曜日

J・エドゥワーズ著『ペルソナ・ノン・グラータ』を読む


 ホルヘ・エドゥワーズ著『ペルソナ・ノン・グラータ』(好ましからざる人物)を読んだ。初版が1973年だから、実に40年後に日語訳が出たことになる。松本健二訳、現代企画室。9月30日刊。

 1970年代初頭のカストロ・キューバ体制の内幕がよくわかる好著だ。70年のグランサフラ(砂糖1000万トン生産)計画が850万トン止まりで失敗したことで苛立つフィデル・カストロ、その八つ当たりの感じが無いわけではない71年3月以降の詩人エベルト・パディージャ逮捕~自己批判事件の実態、「反革命派」を血眼になって探す秘密警察の暗躍などが克明に描かれている。

 著者は、誕生したばかりのアジェンデ社会主義政権から、チリ大使館開設を命じられハバナに赴いた外交官・作家である。キューバの政情と文化社会状況の観察に基づくルポルタージュの長編だ。フィデルと著者との駆け引きが特に面白い。

 当時39~40歳だった著者は、必要以上に秘密警察の仕打ちに神経質になりすぎた感は否めず、その点がややナイーブだが、結局は無難に乗り越え、次の任地パリに去っていく。

 革命体制の運営が袋小路に陥っていた時期のキューバを知る上で、極めて興味深い本だ。マリオ・バルガス=ジョサ、カルロス・フエンテス、パブロ・ネルーダ、ニコラース・ギジェン、レジス・ドゥブレ、チェ・ゲバーラらも登場する。(12月に書評が出る。)

2013年11月27日水曜日

キューバ代表部が米銀行の取引中止で領事業務を停止


 ワシントンのキューバ利益代表部は11月26日、米銀行が取引を打ち切ったため、領事業務を同日停止した、と発表した。

 M&T銀行は7月12日付で取引打ち切りを通告していた。その後、代替銀行が見つからなかったため、一部業務の中断に追い込まれた。

 同銀行は、ニューヨークのキューバ国連代表部との取引も打ち切った。

 米政府はキューバに対する経済封鎖政策の一環として、金融封鎖策を強化している。担当官庁である財務省が、今回の措置を命じたと見られている。

 キューバ政府は、1977年の玖米利益代表部相互設置の際、外交公館が受けるべき権利が規定されたとして、米政府に抗議している。

2013年11月26日火曜日

後味悪いホンジュラス大統領選、選管が政権党候補勝利を認定


 オンドゥーラスで11月24日実施された大統領選挙は、開票が大幅に遅れ混乱していたが、選挙最高裁(中央選管)が25日夜、政権党・国民党候補フアン・エルナンデス(45、保守・右翼)が当選したと発表し、一応の決着を見た。

 開票率67・75%段階での得票率は、エルナンデス34・08%、事実上の対立候補シオマラ・カストロ(54、自由・再建党=リブレ、革新)28・92%だった。選挙最高裁はエルナンデス1位の趨勢は動かないとして、当選を認めた。

 この国の大統領選挙には決選投票制度がないため、今回のような接戦の場合、得票1位と2位の候補が開票率の低い段階で一方的に「当選宣言」をするなど、問題が多い。開票の遅れは、不正操作の余地を疑わせる。極めて後味の悪い選挙だった。

 やはり決選投票制度のないメキシコでは2006年、開票時に不正があり、負けたはずの政権党候補が「僅差で勝利」している。

 エルナンデスは弁護士。ポルフィリオ・ロボ現大統領の子飼いで、国会下院議長を務めてきた。経済は新自由主義政策をとる。

 カストロ候補は、09年にクーデターで政権を追われたマヌエル・セラヤ元大統領の妻で、夫の「敵討」を志していた。

 カストロ陣営は、エルナンデスの勝利を認めず、投票所ごとの開票結果の開示を要求している。

2013年11月25日月曜日

LATINA誌が「モンロー教義」190周年記事を掲載


◎最近の伊高執筆記事など

▼月刊誌LATINA12月号(11月20日刊)「ラ米乱反射」第94回:「モンロー教義190周年、ラ米との鬩(せめ)ぎ合い続く」、「綻びた覇権の修復狙う老かいUSAMERICA(ウサメリカ)」―12月2日で190周年になるのに因み、モンロー教義に至る歴史と教義以後、今日までの米州史を辿りつつ、教義の今日的意味を探った。

 使用写真は肖像画を含め、米大統領ジェームス・モンロー、ハイチ独立戦争の英雄トゥサン・ルヴェルチュール、「明白な天明」を打ち出した米誌編集長ジョン・オサリヴァン、メキシコ大統領ベニート・フアレス、米人作家ヘンリー・ソーロー、米大統領セオドア・ローズベルト、キューバ革命指導者フィデル・カストロ、ベネズエラ大統領ウーゴ・チャベス。(カストロ以外は故人)

 他に、亜国ウスアイア市のマルビーナス広場、墨米国境西端の太平洋に突き出した鉄の壁、の写真も掲載。

▼週刊金曜日11月22日号(同日刊)「きんようぶんか」書評:鶴見俊輔著『旅と移動』(河出文庫)、「アウトサイダーにしか見えない巷と世界を綴る小さな大著」

▼月刊誌「世界」12月号(11月8日刊)「チリ9・11軍事クーデター40周年」:「民主体制歪め続けるピノチェー軍事独裁の遺制」、「矛盾多い新自由主義モデルにしがみつく歴代政権」

▼NHKBSプレミアム「プロファイラー:チェ・ゲバラ」(再放送)-12月3日(火)1600~1700

「戦争回避は戦勝に等しい」-キューバ議長語る


 キューバの国防演習「稜堡(バスティオーン)2013」が11月19~24日実施された。ラウール・カストロ国家評議会議長が議長を兼務する国防会議の下で、革命軍省と内務省が机上演習を中心に軍事演習を19~22日行なった。

 23~24日は、「全人民戦争戦略」に基づき、民兵部隊(MTT)が参加した。

 今回は、ベネズエラ軍の作戦戦略司令官ブラディーミル・パドゥリーノ主席将軍、陸軍司令官アレクシス・ロペス少将ら高官が招待参加した。

 ラウール議長は演習終了に際し、「戦争回避は戦勝に等しい。人民が血の川になるのを避けるため、汗と努力の川が必要だ」と述べた。

 議長は、演習参加者の人数、兵器類などは明らかにしていない。

 パナマで7月、キューバ軍の旧ソ連製旧式兵器類を積んだ北朝鮮貨物船が抑留され、現在もそのままになっている。キューバ政府は、旧式兵器の修理や現代化のために船積みした、と説明している。

ホンジュラスで大統領選挙実施


 オンドゥーラスで11月24日、大統領選挙が実施された。結果判明はJST25日正午ごろの見込み。

 8人が出馬しているが、実質的には、マヌエル・セラヤ元大統領夫人シオマラ・カストロ(自由・再建党=LIBRE)と、政権党・国民党(PN)のフアン・エルナンデスの争い。カストロがやや優勢と見られている。

 セラヤは改革政策を疎まれ09年6月、右翼・保守支配層と軍部によるクーデターで追放された。夫人が勝てば、クーデター勢力へのしっぺ返しになる。

 また、底辺層、労農、左翼らの新興政党LIBREのカストロが勝てば、自由党(PL)と国民党の伝統的両党による旧来の政治支配に風穴が開くことになる。

2013年11月24日日曜日

在京ペルー大使館でキヌアのシンポジウムと料理実演会開かる


 南米アンデス山脈中央部一帯で「黄金の穀物」と呼ばれるキヌアは、先住民族らの貴重な栄養源となってきた。11月22日、在京ペルー大使館「マチュピチュの間」で、ボリビア、エクアドール、ペルー3国大使館共催の「キヌアシンポジウム」が開かれた。

 エラルド・エスカラ秘国大使は開会の挨拶で、キヌアの価値や、2013年が「国際キヌア年」であることなどを説明した。

 アニメーション「キヌアの起源」は面白かった。昔、ティティカカ湖畔の農民が、じゃがいもを毎夜盗まれるため、青年を夜警に出した。その夜、青年は美しい娘たちが楽しそうに語らっているのを見た。

 青年が「盗人発見」の合図の鐘を鳴らしたためみな逃げ出したが、青年は一人を捕え、出動した村人から彼女を匿い、一緒に暮らした。だがやがて、彼女は故郷の星に帰らねばならないと言い、鳥になって天空に去っていった。

 彼女のことが忘れられない青年は、山頂に登り、大コンドルに星に連れて行ってほしいと頼んだ。巨大なコンドルは青年を彼女の住む星に連れて行った。二人はその星で暮らし始めた。

 ところが今度は青年が両親に会いたくなったと言い、大コンドルを呼んだ。彼女は、これを持って行ってくださいと、穀物を渡した。青年はコンドルの背からアンデス山脈に穀物をばらまいた。これがキヌアとなった。

 シンポジウムでは、東京農大講師・日高憲三、日大准教授・磯辺勝孝、大阪市大教授・小西洋太郎の3人が講演した。10~15年前からキヌアの研究に取り組んできた数少ない日本人専門家だ。

 キヌアには、黄、紫、桃、白の4色がある。日本でも全国で有志農家が栽培している。将来有望な健康食品。白米とキヌアを一緒にたくとうまい。最大消費国は米国で、生産もしている。アンデス高地型、アンデス盆地・渓谷型、海岸型の3種類に大別される。海岸型はチリ南部海岸地方で栽培されている。。。

 次いで、大使夫人と大使館コック長がキヌア料理を実演し、試食会が催された。サラダ、スープ、キノト(リゾット)、白身魚の衣揚げ、鶏肉の衣揚げ、海老巻きが料理され、チチャ・モラーダ(紫玉蜀黍汁)とともに振舞われた。

 12月7日には、秘大使夫人のキヌア料理講習会が都内で開かれる。問い合わせは、秘国大使館:電話03-3409-7589。  

2013年11月22日金曜日

国際セミナーが、グアンタナモ基地返還を米国に要求


 キューバ東部グアンタナモ州カイマネーラ市で、11月18~20日、第3回「平和と外国軍事基地撤廃セミナリオ」が開かれ、最終宣言で、米軍が100年間占領してきたグアンタナモ海空基地の返還を米国に要求した。

 セミナーには、世界平和会議、玖人民平和・連帯運動など20カ国の組織代表と個人計152人が参加した。米元検事総長ウィリアム・R・クラークも参加した。

 同基地を取り巻くグアンタナモ湾沿岸にはキューバ人1万152人が住む。キューバで消費する食塩の70%を生産している。

マドゥーロ・ベネズエラ大統領が「授権法」を発動


 ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領は11月21日、国会で19日成立した授権法に署名した。向こう1年間、経済関係法を、国会審議を経ず政令で施行できる。

 大統領は21日、滞在先のマラカイボ市で、授権法に基づき、最初の2法を発令した。「原価・適正価格・利潤・家族保護法」と、「国営外国貿易センター・同会社設立法」。

 前者は、投機やインフレを規制する狙い。後者はセンターと会社に輸出入を管理させ、物資供給や外貨防衛を図るのが狙い。

 12月8日の統一地方選挙を前に、財界と保守・右翼野党勢力は「経済戦争」を政府に仕掛けている。これに対し政府は、授権法という強権をもって政府の経済政策上の主導権を「奪回」しようとしている。

 一方、外務省は21日、米政府が授権法施行に「懸念」を表明したのを受け、これを内政干渉として糾弾した。

メキシコ文学界のライオンはカルロス・フエンテスだった、とポニアトウスカ語る


 メキシコの作家エレーナ・ポニアトウスカは11月19日、セルバンテス賞の受賞者に決まったが、彼女の受賞決定後の声が新たに伝わってきた。

 「米国のスタンフォード大学とプリンストン大学が6年前から、書簡など分書類と蔵書を売却してほしいと言ってきている。だが息子フェリーペからメキシコで保管すべきだと言われ、私の名を被せた財団を設立することにした」

 「私の家には、オクタビオ・パス、カルロス・モンシバイス、ロサリオ・カステジャーノスや、他の人々からの多くの書簡が保管してある」

 「メキシコ文学界のライオンはカルロス・フエンテスだった。だが近年、私たちレオーナ(雌ライオン)の文学が認められつつある」

 「81歳の私に残された時間は少ない。だが書き続ける」 

2013年11月21日木曜日

メキシコ芸術庁がルイス・ニシザワ画伯に授章


 メキシコ芸術庁(INBA=インバ)は11月20日、2013年度「芸術メダル」を、日系画家ルイス・ニシザワ(95)に贈った。過去に、コロンビア人でメキシコに帰化した作家ガブリエル・ガルシア=マルケスらも受章している。

 画伯の父は、長野県出身の移住者、母はメキシコ人。首都周辺のメキシコ州の都トルーカに住み、制作を続けている。

 壁画を含む多くの作品は内外の美術館から買い上げ展示されている。日本では長野や横浜の美術館や、私鉄の駅などに展示されている。

【私は1960年代末に、メキシコ市テピート地区にアトリエを構えていた40代末のニシザワ画家に会った。当時既に「マエストロ」として敬意を払われる存在だった。】

コロンビア大統領が再選かけて来年出馬へ


 コロンビアのフアン=マヌエル・サントス大統領は11月20日、来年5月の次期大統領選挙に再選をかけて出馬する意思を表明した。

 大統領はハバナで続けられているゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)との和平交渉の進展を受けて、「トンネルの彼方に光が見える時、後戻りすべきではない」と述べ、「義務である和平実現のため」出馬すると強調した。

 和平交渉は5段階で、農地問題とゲリラの政治参加問題が妥結し、いまは第3段階の麻薬問題をめぐって交渉中。

 サントスとしては、その次の内戦被害者への保障問題、最終段階の和平過程移行を大統領選挙までに妥結させたいところ。

ブラジルで「黒人意識の日」


ブラジルでは11月20日は「黒人意識の日」。1695年に逃亡奴隷反逆部隊「キロンボ・ドス・パルマレス」の指導者ズムビがポルトガル植民地軍に殺害された日に因む。ルセフ現政権下の2011年、連邦法で制定された。

パルマレス文化財団によると、16世紀に逃亡奴隷(キロンボ)がつくった共同体「キロンボーラ」は今日、全国に2400か所存続し、独自の生き方をしている。

記念日制定の動きは1970年代に起こり、78年「統一黒人運動」が発足して動きが活発化した。81年から知識人がキロンボーラとともに縁の地で記念行事を開催し、意識を広めた。 

 この日を祝日にするかどうかは、市ごとに決める。
 
 統計庁によると、ブラジル全土で年間3万9000人の黒人が殺されるが、非黒人は1万6000人。貧富、教育、職業などの格差が、この数字に潜んでいる。黒人差別は根強く残っている。

2013年11月20日水曜日

セルバンテス賞にメキシコのエレーナ・ポニアトウスカ決定


 スペイン政府は11月19日、2013年度セルバンテス賞に、メキシコの作家兼ジャーナリスト、エレーナ・ポニアトウスカ(81)が決まった、と発表した。この賞は「スペイン語文学界のノーベル賞」と位置付けられている。

賞金は12万5000ユーロ。来年4月23日のセルバンテス誕生日に、その生地アルカラー・デ・エナーレス市にある同名の大学で授賞式が催され、国王から手渡される。

評論、小説、報道記事など多作。オアハカ生まれの女性ヘスーサがメキシコ革命を戦い、革命後メキシコ市で底辺労働者として働く。その彼女が語る物語小説『アスタ・ノ・ベールテ、ヘスース・ミオ』(1969)は、代表作の一つ。

彼女を有名にしたのは、1968年10月2日メキシコ市トラテロルコの三文化広場で繰り広げられた陸軍による、反政府学生・労働者らの大量虐殺の証言集『トラテロルコの夜』(1971)。彼女は、身重の体ゆえに事件当日は現場に行けなかったが、事件後すぐに証言取材を開始した。当時、記者魂の凄さが評価された。

小説『列車が先に通る』(2006)は、07年のロムロ・ガジェゴス賞を受賞した。

エレーナは、「まったく予期していなかった。嬉しい。亡きカルロス・フエンテス、親友ホセ=エミリオ・パチェコ、セルヒオ・ピトルらと並ぶことができた」と語った。

「私は1953年以来ペリオディスタ(ジャーナリスト)でもある。私の受賞はペリオディスタにとって励みになる」とも述べた。

セルバンテス賞は「メキシコと、自分の家族に捧げる」という。賞金は、財団の基金に回す計画。

ベネズエラ国会で授権法成立、大統領が政令施政へ


 ベネズエラ国会は11月19日、ニコラース・マドゥーロ大統領に、向こう1年間、一定の案件で、国会審議を経ずに政令で施政する権利を与える授権法を可決した。大統領の署名をもって発効する。今回は「経済」関係の授権となる。

 マドゥーロは、法の成立を受けて、「ブルジョアが仕掛けている経済戦争と腐敗に対し、震撼するような攻勢をかける」と述べた。

 ベネズエラ経済は、外貨目減り、隠匿・売り控え・生産不足による物資不足、それによるインフレ、投機と、慢性的な汚職、贈賄など腐敗の蔓延に苛まれている。

 マドゥーロ政権に揺さぶりをかける財界と右翼・保守勢力が物資隠匿など「経済戦争」を仕掛けているが、チャベス前政権以来の経済政策の失敗も尾を引いている。

 12月8日には、全国で市長と市会議員を選ぶ統一地方選挙が実施される。政権党ベネズエラ統一社会党(PSUV)は、大統領に授けられた強権の下で選挙戦でも攻勢をかけていく。

2013年11月19日火曜日

ケリー国務長官が「モンロー教義の時代は超克」と語る


 米国のジョン・ケリー国務長官は11月18日、ワシントンの米州諸国機構(OEA)本部でラ米政策について演説し、「米州諸国に干渉するための方便だったモンロー教義に特徴づけられていた時代は超克された」と述べた。

 長官は続けて、「米州諸国はみな対等だと自らを見なすことができるようになっている」と語った。

 だが、米州の民主主義拡充に触れた際、キューバを「例外」と指摘し、改革深化を求めた。

 このこと自体、また米国がキューバのグアンタナモ湾中央部の陸と海を100年以上占領している事実が、モンロー教義が依然克服されていないことを物語っている。

 【参考:月刊誌「LATINA」12月号(11月20日発売)掲載の伊高執筆「モンロー教義190周年、ラ米との鬩(せめ)ぎ合い続く」】

アルゼンチン大統領が執務復帰し、重要人事


 亜国のクリスティーナ・フェルナデス=デ・キルチネル大統領(60)は11月18日、執務に復帰した。脳腫瘍のため10月5日から休養し手術を受けたが、今月9日全快し、公邸で静養していた。

 執務再開に際し、経済相、農相、中央銀行総裁、官房長官を交代させた。年率25%のインフレ、外貨準備減少、国家介入を怖れる外国人投資家の敬遠による資金不足など、経済問題が山積している。

 大統領は、休養中の10月に実施された国会議員選挙で政権党が後退したのを受け、重要人事によって、経済問題に真剣に取り組む構えを示した。

2013年11月18日月曜日

チリ大統領選挙は女性2候補が決選投票進出へ


 チリで11月17日実施された大統領選挙の結果は予想通り、上位得票者2人が12月15日実施の決選投票に進出することとなった。

 チリ選挙セルビシオ(SERVEL=中央選管)によると、開票率99%で、ミチェル・バチェレー前大統領(62)46・68%、エベリン・マテイ前労相(60)25・01%だった。この女性候補2人が決選に進出する。

 一発当選を狙っていたバチェレーは3ポイント余り及ばなかった。決選進出の趨勢を認め、「第1回投票で勝つのは簡単ではないと知っていた。だが勝利に近づいていた」と語った。

 落選が決まった他の7人の候補の票が決選投票を左右するが、バチェレー当選は動かないと見られている。
 

 3位はマルコ・エンリケス-オミナミ10・96%、4位はフランコ・パリシ10・12%だった。

2013年11月17日日曜日

ベネズエラ政権の行方占う地方選の選挙戦始まる


 ベネズエラで11月16日、統一地方選挙の公式選挙戦が始まった。12月8日の投票日前の12月5日まで続く。選挙では市長337人と市会議員2455人を選ぶ。

 地方選挙ながら今選挙は、4月発足したニコラース・マドウーロ大統領の政権の将来を占う重要な選挙と位置付けられ、内外の関心を集めている。

 故ウーゴ・チャベス大統領の後継者マドゥーロは、①4月の大統領選挙での辛勝②チャベスの影が大きすぎる③慢性的な経済困難④個人的・宗教的な発想の逸脱、などから人気がない。今地方選に敗れれば、政権運営に困難が増す。

 マドゥーロは11月7日、「寄生虫ブルジョア」に攻勢をかける運動を開始した。これは、政府の評判を落とすため経済困難を増幅させたい財界が仕掛けた「経済戦争」に対抗する措置。全国の商店や工場で隠匿物資の摘発を続けている。

 一方、野党連合「民主連合会議」(MUD)は地方選で勝って、マドゥーロ政権を窮地に追い込みたいところ。5年半後の次期大統領選挙を見据えて戦っている。

2013年11月16日土曜日

ミチェル・バチェレー優勢:明日17日、チリで大統領選挙


 チリで11月17日(明日)、大統領選挙が実施される。新大統領の任期は2014年3月から4年間。

 有権者は1250万人。義務制でなく自由選挙制。投票率の高低に関心が集まっている。

 立候補者は左翼から右翼まで9人。最有力候補は、社会党員で、「新多数派」候補のミチェル・バチェレー前大統領(62)。最新の世論調査で支持率は51~54%に達しており、過半数を上回って当選する可能性がある。

 過半数に達しない場合は、得票2位の候補と12月15日の決選投票に臨むことになる。

 2位の座を争っているのは、ピニェーラ現政権の政権党連合を組む独立民主連合(UDI、右翼)党員で前労相の「チレのための同盟」候補エベリン・マテイ(60)。だが支持率は18~19%。

マテイの父とバチェレーの父はともに空軍の将軍だった。マテイは空軍司令官になり、ピノチェー軍政の軍事評議会の一翼を担ったが、バチェレーの父はサルバドール・アジェンデ大統領に忠誠を誓っていた。このため軍政に反逆罪で逮捕され、拷問されて死んだ。

女性同士の「因縁の対決」だが、マテイは人気が低く、差をつけられている。

マテイを凌いで2位に浮上しようとしているのは、新自由主義経済学者フランコ・パリシ(46)と、映画監督で中道左翼のマルコ・エンリケス-オミナミ(MEO、40)だ。

MEOは、極左ゲリラ指導者だった父親が軍政に殺されたため、日系政治家、大南(オオミナミ)氏に育てられたため、姓に「オミナミ」加えている。

他に、左翼の環境活動家マルセロ・クラウデ(56)、地方分権主義者リカルド・イスラエル(63)、主婦で「人民の代表」を名乗るロサーナ・ミランダ(46)、緑の環境党のアルフレド・スフェイル(66)、中道無所属のトマース・ジョセリン-ホルト(50)。

結果は日本時間18日昼前後に判明する見通し。

【参考:月刊誌『世界』(岩波書店)12月号(11月8日刊)掲載の伊高執筆「チリ9・11軍事クーデター40周年:民主体制歪め続けるピノチェー軍事独裁の遺制」】

2013年11月15日金曜日

ジョアン・ゴラール元ブラジル大統領の遺体を調査へ


 ブラジルの故ジョアン・ゴラール大統領(任期1961~64)の遺体が11月13日、南リオグランヂ州サンボルジャの墓から発掘され、空軍機で14日ブラジリアに運ばれた。国家元首に対する栄誉礼をもって迎えられ、式典にはヂウマ・ルセフ大統領、ルーラ前大統領らが遺族とともに出席した。

 ゴラールは1964年の軍事クーデターで政権を追われ、ウルグアイに亡命した。73年アルゼンチン政権にフアン・ペロン将軍が大統領として復帰すると、ゴラールを亜国に招いた。

 だがペロン死後の76年3月、亜国で軍事クーデターが発生した。ゴラールは同年12月6日コリエンテス州メルセデス市で「心臓発作で死去」と発表された。

 しかし後に、ビデーラ亜国軍政と連携していたブラジルのエルネスト・ガイゼル軍政に毒殺された可能性が明るみに出た。このため遺族は2007年から、遺体を発掘し法医学調査をするよう政府に求めていた。

 軍政時代の人道犯罪を調査する「真実委員会」が12年、ゴラール問題で調査を開始し、遺体発掘にこぎつけた。

 遺族によると、死因調査が実施される。遺体は12月上旬、サンボルジャに戻されるという。

2013年11月14日木曜日

スイスで130年前の太平洋戦争のチリ軍兵士のミイラを埋葬


 チリがボリビア・ペルー連合軍を相手に戦って勝った1879~83年の「太平洋戦争」で戦死したチリ軍兵士11人のミイラが、このほどスイスで埋葬された。

 スイスメディアの報道を受けてチリメディアが報じたところでは、スイスの個人収集家が11体を2011年まで保管していた。収集家は破壊しようとしたが、ジュネーブの民族学博物館が引き取り、管理していた。チリ政府は、ミイラ引き取りを拒否したという。

 同市倫理委員会はミイラの扱いについて2年間検討してきた結果、破壊させず、かつ闇市場に回されるのを避けるため、市内の聖ジョージ墓地に11月7日埋葬した。

 ミイラは保存状態が極めて良く、青と赤の色鮮やかな軍服をまとっていた。

 チリの太平洋戦争研究者は、ミイラが国外に流出した理由、スイス人収集家に渡った理由を調査すべきだ、と訴えた。また、保存状態や軍服から、ミイラの身元を特定する作業も可能だったかもしれないと語っている。

2013年11月12日火曜日

私は士官候補生ほど元気でない-フィデル・カストロ語る


 キューバのブルーノ・ロドリゲス外相は、11月7~9日来日したが、帰国に先立つ9日、在京大使館での懇談会で、フィデル・カストロ前国家評議会議長(87)の近況を紹介した。

 外相は外遊前後に「革命の指導者」フィデルに外交状況を必ず報告することになっており、今回も出発前の11月3日フィデルに会って、訪日目的についても説明した。

 その際フィデルは、「私は元気だが、カデテ(士官候補生)のようには頑強でなくなった」と語った。
 
 フィデルは核兵器廃絶に力を傾けており、2003年3月の2度目の訪日の際、広島を訪れた思い出を懐かしそうに話した。フィデルは日本に愛着を抱いている、とも述べた。

 フィデルはまた、かつて気候変動に関する国際会議に出席した際、「人類滅亡の危機」に警鐘を鳴らした。これについて「あの発言は少し大げさだったかな」と言った。

 前議長は、世界の食糧生産の問題にも取り組んでいる。世界の人口過剰状況に鑑み、植物性蛋白質の生産に取り組むべきであり、また穀物は家畜の餌にするのではなく人類だけのために使うべきだ、との考えを語った。アセローラを重視している。」

 フィデルは、少年のように好奇心旺盛で、どんなことにも細かく質問する。数字などデータに疑問を抱きつつ質問する。

 
 

 

メキシコに来年3月、アムロ新党MORENA発足へ


 メキシコに来年3月、新しい左翼大衆政党が発足する。2006年の大統領選挙で実際に勝ちながら開票操作で敗れたとされ、昨年の大統領選挙でも敗れたアンデレス=マヌエル・ロペス=オブラドール(AMLO=アムロ)氏を代表とする「国民刷新運動」(MORENA=モレーナ)だ。

 AMLOは、野党・民主革命党(PRD)に所属していたが、政治運動MORENAを結成し、政党化の準備を進めてきた。

 政党化の条件は、20州以上の州にまたがる計23万人以上の党員を持つこと。最近、この条件を満たした。

 AMLOは、2018年の次期大統領選挙に政治生命をかけて出馬する意向。従来、社会福祉を掲げ、新自由主義に批判的な経済政策を打ち出してきた。

2013年11月11日月曜日

地方選控えベネズエラ政府が「経済戦争」に厳しく対応


 ベネズエラでは12月8日、統一市長・市会議員選挙が実施される。マドゥーロ政権によると、同政権打倒を狙う右翼・保守勢力は選挙戦略として、物資不足と、それによるインフレを煽って政権を窮地に陥れる「経済戦争」を仕掛けている。

 ニコラース・マドゥーロ大統領は11月9日、家電販売チェーン店を、暴利を貪ったとして国家警備隊の管理下に置き、商品を安価で一人1回5品まで売ることにした。管理下に置かれた店の前には長蛇の列ができている。「暴利をむさぼった」経営者らは逮捕された。

 また国家電気通信委員会(CONATEL)は9日、闇ドル相場を伝えたインターネット仲介業8社を閉鎖した。行政処分する方針。

 大統領は10日、授権法が認められたら、経済全分野で利益の上限・下限を定める、と述べた。国家機関を通じて入手したドルを投機に使う者は厳しく処罰する、と強調した。

2013年11月10日日曜日

ネルーダ暗殺の可能性は消えていない、とチリ判事語る


 詩人パブロ・ネルーダの死因を調査しているチリのマリオ・カローサ判事は11月9日、「ネルーダが暗殺されたのではないと依然確言することはできない」と述べた。体内から消えるのが早い毒物があるからだ。

 国際法医学調査団が前日8日サンティアゴで、遺骨から毒物の痕跡は見つからなかった、と発表したのを受けて発言した。

 またネルーダの甥ロドルフォ・レジェス弁護士は9日、遺族は他殺だったことを疑っておらず、調査は第2段階に入った、と語った。

 調査対象となった遺骨が真にネルーダのものだったか否かも別途調査されてきたが、その結果は公表されていない。

 ネルーダ死後、ピノチェー軍政が遺体の埋葬場所を何度か移動させた事実があり、「遺体すり替え説」がある。このため死因調査と並行して調査が行なわれた。

NGOピースボートが結成30周年行事を横浜で挙行


 NGOピースボ-ト(PB)結成30周年記念行事が11月9日、横浜市で催された。

1983年秋、早大生たちが創った「平和の船」は81回の航海を続けてきたが、うち55回は世界一周航海だった。11月には新たに世界周遊に出航する。これまで180を超えるに世界の港に寄港。延べ5万人が乗船した。

記念行事の第1部は「トークイベント」で、関内ホールにジャーナリスト、市民活動家ら800人を集めて開かれ、内外の活動家や知識人が講演し討論した。

原子力問題の専門家である川崎哲PB共同代表は、「日本は平和憲法を持つ。その日本のNGOとして内外に平和や軍縮を呼び掛けてきた」と語った。

福島県双葉町の井戸川克隆元町長は、「世界に原発を全廃する意思を訴えてきた」と強調した。

第2部はパシフィック横浜アネックスホールで、「地球をまわる。未来をつくる」を標語に開かれた。前田哲男氏、鎌田慧氏ら「水先案内人」(船内講師)が挨拶した。

【伊高も第2部で挨拶することになっていたが、急用で参加できなかった。】

2013年11月9日土曜日

「ネルーダが毒殺された痕跡はない」と、法医学団発表


 ノーベル文学賞詩人パブロ・ネルーダ(1904~73)が毒殺されたか否かを調査してきた国際法医学調査団は11月8日サンティアゴで記者会見し、毒物の痕跡はなかった、と発表した。

 詩人は晩年、前立腺癌を患っていたが、その治療薬らしい化学物資の痕跡はあった、と明らかにした。

 ネルーダの側近で運転手だったマヌエル・アラヤ氏は、「ネルーダは注射された後、容体が悪化し、死亡した」と証言していた。ピノチェーらによる軍事クーデターの直後の死であり、メキシコに亡命する前日の死でもあったため、軍部による暗殺の疑いがもたれてきた。

アラヤ証言受けて内務省法医学局は今年4月8日、遺体(遺骨)を発掘し、米国とスペインの大学の法医学研究所で分析調査を続けてきた。

2013年11月8日金曜日

『世界』誌12月号が「チリクーデター40周年」記事を掲載


 月刊誌『世界』(岩波書店)12月号(11月8日=本日発売)掲載の伊高執筆記事:

「チリの9・11から40年」「民主体制歪め続けるピノチェー軍事独裁の遺制」「矛盾多い新自由主義モデルにしがみつく歴代政権」

 

 『週刊読書人』紙11月8日号掲載の伊高執筆書評:細田晴子著『カザルスと国際政治』(吉田書店)

対米関係修復には米側謝罪が必要、とブラジル大統領語る


 ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は11月7日、「米国との間の問題解決にはただ一つ、米国が謝罪し、同じことを繰り返さないと約束することだ。それがまだ果たされていない」と述べた。

 米国の諜報機関による同大統領らへの電子通信傍受事件で、関係は冷却化している。

 ルセフの人気は、6月の全国抗議デモで急落したが、断固たる対米態度が評価され回復しつつある。7日発表された次期大統領選挙支持率で、労働党のルセフは43・5%で1位だった。

 2位は、ブラジル民社党(PSDB)のアエシオ・ネヴェス19・3%。3位は、ブラジル社会党(PSB)のエドゥアルド・カンポス9・5%。

 だが人気のあるマリアーナ・シルヴァ元環境相が出馬すれば、ルセフ40・6%、シルヴァ22・6%。決選投票の公算が大きくなる。

2013年11月7日木曜日

コロンビア和平交渉が「ゲリラの政治参加」で合意


 ハバナで和平交渉中のコロンビア政府とコロンビア革命軍(FARC)は11月6日、第2議題:ゲリラの和平後の「政治参加」で合意した。

 農地改革を中心とする第1議題「農村開発」では既に合意している。交渉は、第3議題「麻薬」に移る。

 一方、コロンビアの法廷は6日、元準軍暗殺部隊「コロンビア自衛軍」(AUC)の首領サルバトーレ・マンクソの起訴を認めた。殺人、拷問、住民追放、資産奪取、破壊など計650件で。

2013年11月6日水曜日

参考情報:今夜NHKBSプロファイラーで「チェ・ゲバラの人生」


 今夜(11月6日)2100~2200、NHKBSプレミアム「プロファイラー:チェ・ゲバラの人生」に、鎌田實、石井正則両氏とともに伊高が出演します。司会は岡田准一氏です。

 私はTV出演に不慣れなこともあって、全く冴えていません。御参考までに広報します。

ブラジルが行政機関用に独自の電子通信網開設へ


 ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は11月5日、行政機関のインターネット通信は来年3月を目処に独自の通信網で行なう、と発表した。防諜が目的。

 大統領はまた、近い将来打ち上げる防衛・通信衛星を選択する作業が最終過程にあると、述べた。14億レアル(約6億2200万ドル)を投下する。インターネットの大衆化が狙いの一つ。4000万世帯と結ぶ配信網ができるという。

 一方、フォーリャ・デ・サンパウロ紙は5日、ブラジル情報局(ABIN)は2003年にマラニャン州アルカンタラのロケット打ち上げ基地で打ち上げに失敗した際、協力したフランス技術者団がサボータージュしたのではないかと疑い調査したが、その証拠はなかった、と報じた。

アルゼンチン軍政全期間の議事録が発見さる


 アルゼンチンのアグスティン・ロッシ国防相は11月4日、軍政期(1976~83)に軍事評議会が記した議事録が発見された、と発表した。

 ブエノスイアレス市内にある空軍施設の地下室にあったと、空軍高官から国防相に伝えられた、という。

 議事録は280あり、6冊の書類綴じに収められていた。故フリオ・コルタサル、故メルセデス・ソサら知識人、ジャーナリスト、芸術家計約300人の暗黒名簿(リスタ・ネグラ)も含まれていた。

 国防相は、「初めて軍政全期間の時系列的重要文書が入手できた。歴史的価値が極めて高い」と強調した。 

2013年11月5日火曜日

「チャベス廟」が「チャべス記念館」に


 故ウーゴ・チャベス大統領の遺体が安置されているカラカス丘陵地帯の旧陸軍モンターニャ兵営跡が、チャベスの業績を展示する「チャベス記念館」になる。

 ベネズエラ副大統領でチャベスの女婿、ホルヘ・アリアーサが11月4日発表した。その場には、バリーナス州知事でチャベスの実兄アダン・チャベスも姿を見せた。

 5日で、チャベス死後8カ月となった。