2012年10月3日水曜日

ベネズエラが大統領選前に厳戒態勢入り


▼▽▼ベネズエラのタレク・アルアイサミ内相は10月2日、大統領選挙(7日)を挟む5日18時から8日18時まで、国家警察(PNB)および州・市警察に完全禁足令を発動し、国軍(FANB)「作戦戦略司令部(CEO)」の指揮下に置く、と発表した。

▼内相はまた、同じ期間中、火器携行と酒類販売を全国で禁止した。火器携行は治安部隊だけに認められる。

▼さらに内相は、6日6時から8日18時まで、重量3・5トン以上の車両の通行を全国で禁止した。これは、武器、爆発物、人員などの輸送を規制するためだ。

▼大統領選挙は現職のウーゴ・チャベス候補が有利と見られている。だが、追い上げている野党連合のエンリケ・カプリレス候補陣営は、接戦で敗れた場合、首都カラカスなどの戦略地点や主要拠点を占拠し、チャベス政権に圧力をかける準備をしている。
 
▼このことが明るみに出たことを含め、政府は選挙前後の治安確保に向けて、事実上の<非常事態>態勢をとることになった。