2014年10月12日日曜日

チリ法廷がフレイ元大統領の暗殺事実を確認

 チレ法廷は10月11日、エドゥアルド・フレイ=モンタルバ元大統領(任期1964~70)はピノチェー軍政に暗殺された、との最終h判断を確認した。

 フレイは1982年1月22日、サンティアゴ市内のサンタマリーア診療所で毒物を注入され、死亡した。この事件で医師5人と元軍政秘密警察要員の計6人が起訴された。医師3人が実行、2人が証拠を隠滅した。同要員は共犯だった。

 フレイの息子エドゥアルド・フレイ=ルイスタグレ元大統領は11日、司法当局に謝意を表した。

 一方、ノーベル文学賞詩人パブロ・ネルーダは、ピノチェークーデター直後の1973年9月23日、同じ診療所で死去した。詩人は前立腺末期癌だったが、毒物による暗殺の可能性も濃厚だった。

 昨年、遺族らの要請で、詩人の遺体(遺骨)が米西両国の専門機関での毒物検査に付されたが、毒物の痕跡は発見されなかった。だが、痕跡が消えてしまう場合もあり、ネルーダ暗殺の疑惑は依然消えていない。