2014年10月21日火曜日

NYTがキューバ医師団のエボラとの戦いを褒め、関係正常化を訴える

 ニューヨークタイムズ(NYT)は10月20日の社説で、クーバ医師団が危険を冒して西アフリカでエボら出血熱と戦っている事実に鑑み、米国はクーバと国交を正常化すべきだ、と訴えた。同紙が米玖国交正常化を社説で訴えたのは、10月12日に次ぎ今月2度目。

 社説は、「キューバはエボラとの戦いで最も際立っており、その姿勢は称賛され真似されるべきだ」とし、「対玖正常化は危険よりもはるかに大きな利益をもたらす」と主張した。

 また「クーバの医師団派遣は、エボラ対策資金を提供してきた米国を含む諸国の対応と対比される」と指摘し、現地に派遣された米軍はクーバ医師団の警備にも当たるべきだと訴えた。

 社説は「西アフリカは患者隔離所、診察所などの即時設置を望んでいる」、「世界保健機構(WHO)は為す術を明確には把握していない」とも述べた。

 さらに「クーバは最も死活的な任務を遂行して終わってしまうかもしれない。クーバ医師団はエボラに侵されるだろう。エボラがクーバにもたらされれば大変な危機に陥り、米州全域に波及する」と警告した。

 そんな時に「クーバを敵視するのは生死を分ける問題だ」と強調し、米政府に正常化を呼び掛けた。社説は、ジョン・ケリー国務長官がクーバ医師団の名を挙げずに、その勇気を讃えたことにも触れた。

 フィデル・カストロ前議長は18日、米政府にエボラ対策で連携を提唱し、「これは国交正常化を求めているからではない」と付け加えた。