2015年11月3日火曜日

エクアドールが米0XY石油に賠償金10億ドル支払いへ

 エクアドール(赤道国)のラファエル・コレア大統領は11月2日、係争相手だった米オクシデンタル石油会社(OXY)に賠償金10億ドル支払うことで同意した、と発表した。

 OXYは、赤東部のアマソニア油田を開発していた2006年、開発権の4割を赤政府に無断でカナダのエンカナ社に売却。当時のアルフレド・パラシオス赤大統領は赤石油法違反として開発権を取り消し、事実上、接収した。

 これに対しOXYは米赤投資条約違反として提訴。世界銀行の下部機関である国際投資関連紛争調停所が介在、同条約違反を認め、17億ドルの支払いを赤政府に命じた。その後の話し合いで、最終的な支払額は10億ドルになった。

 10億ドルは、赤道国の2016年度歳出の3・3%に及ぶ重い負担だ。コレア大統領は、「私が就任する前の新自由主義政権時代に問題は起きた」と指摘した。