2016年9月11日日曜日

ウルグアイで10月から大麻を条件付きで合法販売へ

 ウルグアイ国家麻薬評議会(JND)は9月9日、2013年12月成立の麻薬関係法に基づき、10月から大麻を合法販売する、と明らかにした。大麻栽培希望者、購入希望者、販売希望薬局は9月中に各地の郵便局で登録する。

 消費量は一人週10g、月40gまで。価格は1g=1・2米ドルになるもよう。全国50登録薬局で販売される見通し。栽培者にも栽培量などの条件が課されている。

★ハイチ短信  アイチでは10月9日、やり直し大統領選挙が実施される。1カ月と迫った9月9日、24人の候補者が出そろった。ミシェル・マルテリ前大統領の与党だった「テトゥカレ・アイチ党」(PHTK)のジョヴネル・モイスが昨年10月25日の大統領選挙第1回投票で得票率32・81%で、決選に1位で進出することになったが、大がかりな投開票時の不正が明らかになり、決選が実施されないまま無効とされ、再選挙となった。

、モイスの他、ルネ・プレーヴァル元大統領の政党「アイチ進歩・解放のための代替連盟」(LAPEH)のジュディ・セレスタン(昨年得票率25・27%で2位)、ジャン=ベルトゥラン・アリスティド元大統領の政党「ラバラス家族党」のマリース・ナルシスらが、前回同様、名を連ねている。有権者は600万人。

 決選がなく次期大統領が決まらないまま今年2月、ミシェル・マルテリー大統領が任期切れで退任。ジョスレム・プリヴェール暫定大統領が政権を運営してきた。

 選挙は毎回、暴動や殺傷事件を伴いがちのため、国連アイチ安定化派遣団、アイチ国家警察が厳戒態勢を敷き、米州諸国機構(OEA)監視団120人が展開する。

▼ベネスエラ短信  ベネスエラのマルガリータ島で17~18日、非同盟諸国運動(MNOAL)首脳会議が開かれる。ニコラース・マドゥーロ大統領が任期3年の議長に就任することになっている。

 政府は、実務者会合、外相会合などが始まる13日以降、18日まで同島に厳戒態勢を敷く。

▼チレ短信  チレ軍事クーデターでアジェンデ社会主義政権が倒れてから9月11日で43周年。この日、故サルバドール・アジェンデ大統領の娘イサベル・アジェンデ上院議員は、2017年の次期大統領選挙にバチェレー現政権の政権党連合「新多数派」から出馬する意向を確認した。

 「新多数派」陣営からは、JMインスルサ元外相(前OEA事務総長)、リカルド・ラゴス元大統領らも出馬意志を表明している。