2014年6月4日水曜日

◎ピースボート「オーシャン・ドゥリーム」号世界周航「2014年波路遙かに」第6回

 カヤオからラパヌイに至る船内は、ラパヌイ青年文化運動指導者の1人エンリケ・イカが大活躍し、ラパヌイ色が濃厚となった。日本では絶滅した種類の逞しい男子だ。船客女性陣は老いも若きも目をぱちくりさせていた。
 彼を「ラパヌイと南太平洋の音楽」の番組に招き、曲の合間に語ってもらった。彼らの文化運動に協力することにした。
 講座はチリ情勢と、「太平洋とはどんな海か」の前編をやった。5月25日ラパヌイ沖に停泊した。この日はコロンビアの大統領選挙だ。誰が当選したか、あるいは誰と誰が決選に進出したか、が気になる。しかし情報は入らない。
 島に15ヶ月ぶりに上陸した。もう1人の指導者マリオ・トゥキと島の中心地ハンガロアを歩きながら話し合った。カヤオから乗っていたアフリカ系米国人DJスプーキー(ポール・ミラー)が手持ちぶさたにしているのに出くわした。ポールも散策に参加し、3人で軽食をとる。
 島を離れ、4000km離れたタヒチに向けて北西に針路をとる。「太平洋」の後編を済ませた。あすはスプーキーと対談する。その後は「ポール・ゴーギャンとタヒチ」を話す。その資料をまとめた。
 ラパヌイから乗ったタヒチの反核と対仏独立運動家ガブリエル・テティアラが講演した。ガビーに船上で会うのは3度目だ。船客の被爆者たちとガビーの会合もある。ピースボートらしい船内企画が沢山出てきた。一方、甲板で、若い日本人乗客の結婚式が催された。
 6月1日には、エル・サルバドール新大統領サルバドール・サンチェスが就任する。その模様を細かく知るのは、東京に帰着してからだろう。日本の動きはほとんどわからない。