アルヘンティーナ(亜国)の法廷は6月27日、アマード・ブドゥー副大統領を収賄および公務員権限逸脱の容疑で裁くことを決めた。
ブドゥーは、クリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル現大統領の1期目に経済相だったとき、破産した国内唯一の民間紙幣印刷会社チッコーネを国費で救済し、同社に紙幣印刷の仕事を与えたのと引き換えに、同社の株の70%を仲間とともに獲得した疑いで起訴されていた。
被告は26日からクーバ訪問中で、この後、パナマ訪問を予定している。
亜国では来年、次期大統領選挙が実施される。非キルチネル派ペロン党や、急進市民同盟(UCR)など野党勢力は、政権奪回を視野にブドゥー裁判を対政府攻勢に利用しようとしている。