2015年9月8日火曜日

グアテマラ大統領選挙は大接戦、決選進出者は未確定

 グアテマラ中央選管(TSE)は9月7日、大統領選挙・決選投票進出候補は5日以内に決定する、と発表した。6日の選挙の投票率は、過去最高の70・38%だった。

 開票率97・71%段階で、得票率1位はジミー・モラレス23・95%、2位はサンドラ・トーレス19・62%、3位マヌエル・バルディソーン19・57%。モラレスの決選進出は事実上確定しているが、その相手となる両候補は1ポイント以下の大接戦で未確定。

 選管は次いで開票率98・22%段階で、いったん開票を停止し、残る票を慎重に数え、最終結果は5日以内に決定する、と発表した。

 8月半ばまでは、政治資金が豊富で、前回選挙前から計8年間、選挙運動をしていた実業家バルディソーンが最有力候補だった。だがバルディソーンは前回選挙時から麻薬資金を選挙資金として使っているとの疑惑があり、決選でオットー・ペレス=モリーナ(OPM)前大統領に敗れた。

 ところが、このOPMが大規模な税関汚職事件の首謀者として摘発され、辞任に追い込まれ、逮捕された。汚職・腐敗への有権者の目はいつになく厳しく、それが清潔感のあるトーレスを浮上させた。

 しかし、5日以内発表という選管判断は、この国の選挙が相変わらず「不正臭」を漂わせていることを印象付けた。