第7回南米諸国連合(ウナスール)首脳会議は8月30日、「パラマリボ宣言」を採択して閉会した。宣言は、風雲急を告げているシリア情勢に多くが割かれた。
「国連調査団の報告を待つべきであり、国連憲章に違反する外部からのシリアに対するいかなる軍事攻撃にも反対する」と、宣言は謳っている。
同時に「いかなる形でも化学兵器使用は糾弾する」、「外部からのシリアへの兵器供給の中止を要求する」とも主張している。そして「両当事者間の対話」を呼び掛けた。
ウナスールについては、「官僚主義を排するための改革」を宣言に盛り込んだ。また外相会議に対し、2カ月以内に行動計画まとめるよう指示した。それは工業、経済、金融、防衛、保健、エネルギー、教育、識字、および資源開発について策定する。
シリア問題は、ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領が主導した。チャベス前政権以来の石油資金に物を言わせた外交的影響力が依然続いていることをうかがわせた。