2017年7月14日金曜日
ニカラグアの首都マナグアで16~18日、第23回FSP(サンパウロ・フォーラム)開催。CELAC33カ国から300人出席へ▼19日のサンディニスタ革命38周年記念行事に直結
ニカラグアの首都マナグアで7月16~18日、第23回フォロ・デ・サンパウロ(FSP、サンパウロフォーラム)会合が開かれる。ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)加盟33カ国から左翼・進歩主義政党・運動・団体の代表約300人が出席する。15日は予備日、19日はサンディニスタ人民革命(RPS)38周年記念日で、その式典にFSP出席者全員が参加する。
ことし1月マナグアで開かれた予備会合で、「我らのアメリカ合意」が採択された。LAC(ラ米。カリブ)の左翼統合と、LACに再台頭している新自由主義経済路線への反撃のための闘い強化を謳っている。
今回の会合では①危機にある資本主義に替わる経済モデル構築と、その政治的・社会的影響②LAC統合③反腐敗闘争④国家制度衰退問題⑤跋扈する個人利益追求経済への対策⑥労働者階級の復権⑦ベネスエラ情勢と米州諸国機構(OEA)-などがテーマになる。
横暴な新自由主義路線の政治経済再台頭は、域内の左翼・進歩主義勢力にとって逆襲すべき好機だが、それは経済的にでなく、、政治的に対処せねばならない。FSPは、そのように捉えている。
FSP事務局、ニカラグアのオルテガ政権、政権党FSLN(サンディニスタ民族解放戦線)は、ルーラ元ブラジル大統領を断罪した1審判決を糾弾、ルーラへの連帯を表明した。
FSPがニカラグアで開催されるのは4度目、中米開催は8度目となる。社会主義クーバからは、ホセ=ラモーン・バラゲール共産党国際局長が出席する。
2013年8月5日月曜日
ラ米左翼が米国の干渉・策謀を糾弾
ラ米左翼・進歩主義勢力の緩やかな「インターナショナル」と言うべきフォロ・デ・サンパウロ(FSP、サンパウロフォーラム)の第19回会合が8月1~4日、「ラ米統合」を中心議題としてサンパウロ市で開かれた。域内の100を超える政党・団体から計600人の代表が出席した。
最終宣言は4日、エクアドールのガブリエーラ・リバデネイラ国会議長が読み上げた。米国による内政干渉、スパイ活動などの策謀を糾弾し、「太平洋同盟」(AP)によるラ米およびメルコスールに対する分断工作を糾弾した。
欧州4国によるボリビア大統領機事件、大国によるシリアとイランへの介入、ベネズエラ右翼のマドゥーロ政権不安定化工作、コロンビアのOTAN(NATO)加盟意思、米国の対キューバ経済封鎖をも糾弾した。
ルセフ伯政権、マドゥーロ政権、コロンビア和平交渉、亜国によるマルビーナス領有権の主張を支持した。
来年の第20回会合は、コチャバンバでの開催が決まった。
ジウマ・ルセフ伯大統領は開会式でビデオ演説し、「FSPは並はずれた政治実験場であり、ラ米変革に思想的影響を及ぼした。メルコスール、ウナスール、CELACにはFSP章が刻印されている」と指摘した。
ルイス・ルーラ前伯大統領は開会演説で、「ラ米左翼諸党は老朽化した。若い党員はどこにいるのだ? ラ米左翼は国際左翼の灯台に成りうるが、反省が先だ。人民との接点を失ってはならない。新しい左翼モデルを構築せねばならない」と強調した。3月に死去したウーゴ・チャベスVEN大統領を讃え、追悼した。
VEN代表として出席したウーゴの実兄アダン・チャベスは、「ラ米左翼は社会主義か、もしくは野蛮か、選択すべきだ。第三の道などない」と述べ、穏健左翼を批判した。
ボリビアのエボ・モラレス大統領は閉会演説し、「経済が不調だと、イデオロギーは何の役にも立たない。問題が生じる前に人民に動員をかけるべきだ。ラ米には社会主義を名乗りながら、そうでない政党がある。左翼政権諸国は分断工作に団結して対処すべく、メカニズモを作らねばならない。腐敗問題は厳しく取締まらねばならない」と訴えた。
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