ペルー・アプリマック州コタバンバ郡チャルウアウアチョにあるラス・バンバス鉱山で9月28日、銅山開発による環境破壊に抗議する住民5000人が押し寄せ、出動した警察機動隊と衝突、死者3人、負傷者15人が出た。
この鉱山は標高4000mのアンデス山脈の渓谷にあり、豪州MMG社以下の企業連合が開発権を得ている。銅のほか、モリブデンなどの金属が眠っている。
住民は、いったん合意された環境対策が変更されたとして怒り、抗議行動に出た。政府は対話を求めたが、開発計画に後戻りはないと言明している。
ペルー経済はマクロで好調だが、それは鉱山開発によって支えられている。開発をめぐる抗争は全国的に拡がっており、数百件に上る。