2015年9月24日木曜日

コロンビア大統領とFARC最高司令がハバナで会談へ

 コロンビアのフアン=マヌエル・サントス大統領は9月23日、ハバナでFARC(コロンビア革命軍)の最高指導者「ティモシェンコ」こと、ロドリゴ・ロンドーニョ司令と会談する。和平交渉の難題だった「過渡的正義」に関する合意を発表するもよう。

 大統領は当初、ハバナでフランシスコ法王立ち合いの下で、同司令と共に発表したい意向だったが、法王の日程上、困難だったため、国連総会出席の途上、ハバナ入りすることになった。

 法王は20日ハバナの革命広場でのミサで、コロンビアに対し和平交渉で失敗しないよう、また国内法と国際法に照らして適法な和平に到達するよう促している。

 23日の合意発表には、ラウール・カストロ国家評議会議長が立ち合うことになる。難題は和平後、FARC指導者らへの禁錮刑を適用するか否かだった。FARCは、半世紀に及ぶ内戦で夥しい数の人道犯罪を犯したのは政府軍・警察、その手先の極右準軍部隊だとして、そのような国家テロリズムをも裁くべきだと主張してきた。

 一方、ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は23日、カリブ海のセントクリストファー・ネヴィスの首都バステールを訪れ、同国の第32回独立記念日式典に出席し、ティモシー・ハリス首相と会談した。

 マドゥーロはこの後、ドミニカの首都ロソーを訪問し、いったん帰国してから、国連総会出席のためニューヨークに向かう。