2015年9月17日木曜日

ラウール・キューバ議長が国連総会出席へ

 クーバのブルーノ・ロドリゲス外相は9月16日ハバナで記者会見し、ラウール・カストロ国家評議会議長が25~28日国連行事に出席すると明らかにした。

 ラウールは25日、フランシスコ法王の国連演説を聴く。法王はこの訪米に先立ち19日からクーバを訪問する。次いで26日、議長は「2015年後の開発議題首脳会議」で、28日に国連総会で、それぞれ演説する。ラウールはまた、女性平等会議に出席する。

 ロドリゲス外相は記者会見で、「広島・長崎に犯罪的な原爆投下がなされてから70年経ったが、核軍縮には何ら進展がない」と指摘した。また、欧州に殺到している難民への人道的配慮を呼び掛けた。

 外相は、恒例の国連総会での経済封鎖解除決議案採択は10月27日になると発表。今年は案文の文言が変わったとして、「玖米復交を祝福し」、「米大統領の経済封鎖解除の意志を認めつつ」という表現が入ると明らかにした。

 併せて「クーバも米大統領の封鎖解除意志を認めている」と述べた。

 この記者会見には、19カ国36メディアの62人の記者および、クーバメディア記者らが出席した。国連での封鎖解除決議で米国は賛否いずれに回ると思うかとの質問に対し外相は、「それは米国務省に訊いてほしい」とかわした。

 一方、ハノイで16日、玖越両国が財政協力趣意書に調印した。クーバからはリーナ・ペドゥラーサ財務・価格相が出席、調印した。