2015年9月3日木曜日

メキシコ大統領が「法治国家強化」の方針掲げる

 メヒコのエンリケ・ペーニャ=ニエト大統領は9月2日、3回目の施政報告方針演説に臨み、10項目の重点政策を明らかにした。

 法治国家強化、「日常公正国民合意」確立、過疎地での経済特区設立、過疎地での小規模生産者支援、教育基盤整備、英語教育強化、文化省設置、社会投資・貧困対策、社会基盤整備用資金確保、2016年度歳出の緊縮化。

 「法治国家強化」は、未解決のまま26日に一周年を迎えようとしている教員養成学校生43人の強制失踪事件や、麻薬組織首領の脱獄事件を念頭に置いている。だが、学生事件について「国家への信頼を損なった」と指摘した程度で、犠牲者家族や支援者の顰蹙を買った。

 文化政策は長らく教育省芸術庁(INBA)などが担ってきたが、それが独立することになるもよう。