ベネスエラとサウディアラビアは9月15日カラカスで会合し、経済・外交協力強化のため「高級合同委員会」を設置した。デルシー・ロドリゲスVEN外相、サウディアラビアからはタウフィク・アルラビアハ通産相が出席した。
両相は、油化、工業、農業加工、エネルギー、教育、文化、外交など10項目の協力議定書に調印した。双方はまた、両国企業間の投資促進についても話し合った。
ロドリゲス外相はこの会合で、ベネスエラが国際原油価格安定化のため、石油輸出国機構(OPEC、スペイン語でOPEP)加盟国と非加盟産油諸国の首脳会議開催を提唱していることを強調した。
一方、米政府は15日、「麻薬取締非協力国」としてベネスエラ、ボリビア、ミャンマーを挙げた。ベネスエラとボリビアは大使級外交関係が途絶えており、現在、関係修復交渉を続けている。両国は麻薬取締に関する米側判断に反発している。
米側資料によると、米国に流入するコカインの86%はメヒコ・中米経由、14%はカリブ諸国・諸島経由。コカインは、原料コカ葉の生産国コロンビア、ペルー、ボリビアなどで生産されている。