米州諸国機構(OEA、34カ国加盟)は9月1日ワシントンの本部で大使会議を開き、コロンビアがベネスエラ国境閉鎖問題を話し合うため要請した緊急外相会議を開くか否かで採決、わずか1票差で否決した。
可決には、加盟国の過半数18国の賛成が必要。だが17国にしか達せず、ハリケーン被害に見舞われているドミニカが欠席、5カ国が反対、11カ国が棄権したため、賛成17、賛成以外17の同数となって否決された。
反対したのはベネスエラ、ボリビア、エクアドール、ニカラグア、アイチ。棄権はブラジル、亜国、パナマ、ドミニカ共和国、スリナム、およびグレナダ、トゥリニダードトバゴなど英連邦6カ国。
コロンビア、米、加、メヒコ、チレ、ペルー、ウルグアイ、パラグアイ、エル・サルバドール、コスタ・リカ、グアテマラ、オンドゥーラス、および英連邦のジャマイカ、ガイアナ、セントルシーア、バルバドス、バハマの、計17カ国が賛成した。
これを受けてコロンビアのマリーア・オルギン外相は、国境問題を国連に提議すると述べた。
一方、南米諸国連合(ウナスール)は1日、今月8日にも同国境問題でウナスール特別外相会議を開く見通し、と明らかにした。ベネスエラは「南米域内の問題はウナスールで解決を」として、OEA介入に反対してきた。