2012年8月27日月曜日

グアテマラ左翼党が党大会

☆★☆グアテマラ民族革命連合(URNG=ウエレエネヘ)は8月24~26日、グアテマラ市で第3回党大会を開き、権力到達のための党勢拡大、政策策定、選挙戦略などについて討議した。

★URNGは、政府軍相手に内戦(1960~96年)を戦ったゲリラ組織の連合体で、キューバのフィデル・カストロ議長(当時)の勧告を受けて、82年に発足した。99年以降、国政・地方選挙に参加してきたが、党勢は伸び悩み、現在、国会議員は一人しかいない。

☆今大会は「団結を強化した30年」をスローガンに開かれ、20県の代議員700人が出席した。エクトル・ヌイラ書記長、カルロス・メヒーア国会議員らが議長席を占めた。

★大会には、キューバ共産党(PCC)、ニカラグア・サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)、エル・サルバドール(ES)ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)、ベネズエラ統一社会党(PSUV)、エクアドール・パイース同盟(AP)、ウルグアイ・拡大戦線(FA)、ブラジル・労働者党(PT)の7カ国政権党代表が招待された。

☆中米で内戦を戦ったニカラグア、ES、グアテマラ3国のうち、ゲリラ組織から発展した政党が政権に就いていないのはURNGだけだ。「それはなぜか」が中心的テーマだ。

★最大多数派のマヤ先住民族が貧困にあえぎ、分断され、買収され、政治的理念を獲得するに至らず、左翼政党に支持が届かない。これが、一般的な分析だ。

【最近のグアテマラ情勢については、月刊誌LATINA7月号(6月20日発行)の「ラ米乱反射第77回、マヤ民族は自然・文化を浄化する<人的資源>」を参照されたい。】