2013年1月15日火曜日

キューバが出入国を大幅に自由化


★☆★キューバの改正移民法(出入国管理法)が1月14日発効した。従来の「出国許可証」(タルヘタ・ブランカ)や、渡航先からの「招待状」の提示は不要となった。

★改正法は昨年10月成立し、発効が待たれていた。

★出国は今後、旅券(パスポート)と渡航先の入国査証があれば可能。ただし、「公共利益、防衛、国家安全に関わる人物」の出国は、亡命や頭脳流出の観点から制限される。

★旅券発給料金は100CUC100兌換ペソ=約100米ドル)。従来の55CUCから大幅に引き上げられた。平均月収が二十数CUCのため、米ドルを持たない者には高額だ。

★在外滞在期間は、従来の1年未満から24カ月に延長され、更新も可能。1994年以降に不法出国した在外キューバ人には、一時帰国許可が与えられる。

★出国希望者、特に若者たちの不満を吸い上げ、出入国を「自由化」することで、「不満のガス抜き」と、国際社会とりわけ米国の印象改善を図る狙いがある。

★同時に、外貨の送金や持ち帰りを増やす狙いがある。これまでの在外送金者は高齢化が進み、この面でも若返りが必要になったわけだ。