2015年7月17日金曜日

ベネズエラ外相が米政府の内政干渉を一蹴

 ベネスエラのデルシー・ロドリゲス外相は7月16日、米国務省米州担当次官補ロベルタ(ロバータ)・ジェイコブソンに対し、「米国がなすべき(諸外国に対する)最良の勧告は沈黙だ」と反論、内政干渉を一蹴した。

 ベネスエラでは12月6日国会議員選挙が実施されるが、当局は15日、反政府極右のマリーア・マチャード元議員を1年間の公職追放処分とし、出馬を禁止した。同次官補はこれへの懸念を15日表明していた。

 マチャードは、米州諸国機構(OEA)でマドゥーロ政権を非難するため、あろうことか「パナマ大使代理」としてパナマ代表団席に着いた。このため反逆罪で昨年3月、国会議員資格を剥奪された。その後、クーデター陰謀罪で捜査対象になっている。

 ロドリゲス外相はさらに、「米国はベネスエラの統治国でないことを理解できないからベネスエラと良好な関係を築くのが難しいのだ」と、平気で内政干渉する米国を批判した。