2015年8月24日月曜日

ハイチで「カリブ芸術祭」始まる

 アイチ(ハイチ)で8月21日、第12回カリブ芸術祭(カリフェスタ2015)が10日間の日程で始まった。首都ポルトープランスでの開会式では、ミシェル・マルテリ同国大統領、カリブ共同体(カリコム)事務局長、バルバドス首相(カリコム輪番制議長)が挨拶した。

 2日目の22日にはカパイシエン市で、アイチの奴隷解放蜂起224周年を記念する式典が挙行され、アイチ国立バレエ団が記念公演した。アイチは蜂起に始まる対仏独立戦争に勝ち、1804年、世界最初の黒人独立国となった。

 中心的行事は25、26両日開かれるシンポジウム「カリブ 一つの集団的記憶」で、6部会に分かれて、米国によるアイチ占領、カリコム結成など、過去から現在に至る主題を話し合う。

 また植民地時代、奴隷解放、独立、その後の歴史を描く「記憶共有展」も開かれる。

 この芸術祭にはアイチおよび、カリブ英連邦12カ国、スリナム、クーバ、メヒコ、米国、カナダの計18カ国と、ケイマン、マルティニクなど、植民地5島が参加している。