2015年8月8日土曜日

チリ軍政期の「死の天使」マヌエル・コントゥレラスが死去

 チレ軍政期に3200人を超える左翼ら反対派市民を拉致、拷問、虐殺、暗殺した責任者マヌエル・コントゥレラス退役将軍(86)が8月7日、サンティアゴ市内の軍事病院で死去した。

 ピノチェー軍政(1973年9月11日~90年3月11日)下で、国家情報局(DINA)長官だったコントゥレラスは人道犯罪58件で有罪となり、計526年の実刑判決を受け、服役していた。他の56件は係争中だった。

 コントゥレラスは軍政首班アウグスト・ピノチェーの命を受け、人道犯罪を重ねた。アジェンデ政権で国防相など要職を歴任し、ブエノスアイレスに亡命していたカルロス・プラッツ将軍夫妻を暗殺するなど、当時の南米南部軍政諸国政権と謀って要人を暗殺し合う「コンドル作戦」のチレ側責任者でもあった。

 結腸癌、糖尿病などを患っていたが、それが悪化、死去した。