2015年8月14日金曜日

ピノチェー軍政期の元将軍が禁錮刑判決受け自殺

 チレのピノチェー軍政期に陸軍情報局長を務めたエルナン・ラミーレス=ルランヘ退役将軍(76)が8月13日、拳銃で頭部を撃って自殺した。ラミレスは他の13人と共に11日、謀殺事件関与でチレ最高裁から禁錮10年の実刑を言い渡されていた。

 事件は1995年4月、元チレ国家情報局(DINA)化学者エウヘニオ・ベリーオスが他殺体で発見され、発覚した。ベリーオスは、ピノチェー軍政反対者を殺すためのサリンガスを製造していた。

 別件だが、アジェンデ社会主義政権の外相だったオルランド・レテリエルは米国で1976年暗殺され、ベリーオスはこの暗殺事件の公判で証言するよう法廷から命じられていた。

 ベリーオスは証人になるのを避けるため91年11月ウルグアイに去り、姿を隠した。拉致されたとされる。その後、ラミーレスらと連絡を取り合っていたウルグアイ軍要員らによって抹殺されたもよう。

 11日判決を言い渡された13人には、ウルグイアの元軍人3人が含まれている。