2012年5月31日木曜日

キューバで半世紀ぶり、電話帳に民間広告

☆★☆キューバ国営の電気通信会社(ETECSA=エテクサ)の電話帳に自営業者の広告が載ることになった。<民間広告主>の広告が電話帳に掲載されるのは半世紀ぶり。同社が5月30日、記者会見し明らかにした。

★昨年末現在、自営業者は34万人で、年末に広告を13日間募集したところ、約500人が契約を結んだ。極めて少ないが、半世紀ぶりの<初体験>で、戸惑いが大きいのが原因と、同社は観ている。

☆固定電話は全国に約100万台あり、そのうちハバナには25万5000台がある。電話帳も同じ数あり、ハバナでは広告料は1020CUC(クック=兌換ペソ、約1000ドル)になるという。

★2013年度版の電話帳への広告募集は6月半ばから10月半ばにかけて行なわれる。エテクサは、来年版の民間広告は大きく増える、と期待している。

☆ラウール・カストロ議長の政府は、社会主義経済体制の活性化のため、慎重ながら一部に市場原理を導入しつつあり、広告もその一環。