2012年5月2日水曜日

ボリビアがスペイン子会社を接収

☆★☆ボリビアのエボ・モラレス大統領は、「世界労働者の日(メイデー)」の5月1日、スペインの「エスパーニャ電力網」(REE)の子会社「送電社」(TDE)を接収し、国有化すると発表した。同社は2002年の民営化によって、REEに株の99%以上が渡っていた。

★ボリビア政府は、REEおよびTDEに対し、180日以内に賠償金額を算定・提示するよう要求した。
今後は、ボリビアの「国営電力会社」(ENDE=エンデ)がTDEを管理下に置く。

☆アルゼンチン政府は4月、スペインのREPSOL社が亜国に所有していたYPF(国庫油床)社を再国有化し、国際経済界に衝撃を与えた。ボリビアは、亜国以上に明確な国有化路線に立っている。

★モラレスはこの日、「戦略的企業は国有化する」と、従来の国有化政策の継続をあらためて強調した。