2016年8月28日日曜日

メキシコ学生43人強制連行事件、未解決のまま23カ月経過

 メヒコ・ゲレロ州イグアラ市一帯で2014年9月26日起きた教員養成学校生43人強制連行・行方不明事件から8月26日で丸2年が過ぎた。政府の捜査妨害により、事件はいまだに解明されていない。

 この日、ゲレロ州都チルパンシンゴでは、学生の家族、教員、学生、支援団体などが抗議行進。若者らは、首都メヒコ市と保養地アカプロコを結ぶ自動車道を2時間遮断、政府と社会に真相解明を訴えた。

 メヒコ市ではアステカ競技場で、ロックバンド14グループが「43人のための声」と題して無料演奏会を催した。支援者らは「43人は生きたまま連行されたのだから、生きたまま生還せねばならない」の合言葉を唱えた。

 9月26日には事件発生丸2年となるが、事件未解明のまま、その日に至る気配が濃厚だ。

★ラ米短信  ハバナで8月26日、第28回玖中経済通商合同委員会が終わった。両国は、李克強中国首相の9月訪玖の準備に入った。

 安倍首相は9月末の訪玖を計画しているが、これに先立って中国首相がクーバを訪れることになるもよう。

▼ラ米短信  オンドゥーラス(ホンジュラス)のマヌエル・セラヤ元大統領は8月25日、来年の大統領選挙に夫人のシオマラ・カストロが出馬すると表明した。

 セラヤは2009年クーデターで政権を追われた。亡命先からの帰国後、自由・再建党(LIBRE=リブレ)を結党、13年の大統領選挙にシオマラ夫人を出馬させた。だがフアン・エルナンデス現大統領に敗れた。

 雪辱を果たすため再度出馬するわけだが、リブレ党内には出馬予定者もおり、セラヤ夫妻の「党私物化」を非難する声が上がっている。