チレ最高裁は8月19日、1976年7月14日、カルメロ・ソリーア=エスピノーサ氏を拉致し殺害した元国家情報局(DINA)要員15人を殺人罪などで法廷で裁くことを決めた。
同氏はチレ国籍も持つスペイン人で、サアンティアゴ市に本部のある国連ラ米・カリブ経済委員会(CEPAL)の職員だった。
DINAは、ピノチェー軍政時代の秘密警察を兼ねる諜報機関で、反軍政派の暗殺を主要任務としていた。元要員15人は、同氏が拷問で死亡した後、同氏が泥酔して自動車事故に遭って死んだように見せかける工作をしていた。