ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は8月21日、西端タチラ州のコロンビア国境100kmに「憲法異例事態」を60日間発動し、同国境区間にある出入国管理所を閉鎖すると発表した。
同国境地帯のベネスエラ側で19日、コロンビア人武装勢力による待ち伏せでベネスエラの兵士3人と市民1人が銃撃され負傷する事件が起きた。ベネスエラ政府は同日、国境を3日間閉鎖する措置をとったが、21日「異例事態」に切り換えた。
マドゥーロ大統領は、異例の措置をとったことについて、「憲法に基づき秩序、平和、共生を回復するため」と説明している。
この国境は両国国境線2200kmの北端部分で、ベネスエラとコロンビア間の往来と物流の要所。密輸や麻薬取引も行われている。
コロンビア政府は、話し合いによる国境再開を求めている。