2015年8月12日水曜日

ボリビアと米国が大使級関係復活の話し合い継続へ

 ボリビアのエボ・モラレス大統領は8月11日ラパスで、米国のピ-ター・ブレナン臨時代理大使と会談し、大使級外交関係復活に向けて引き続き話し合ってゆくことで合意した。

 モラレスは2008年9月、クーデター誘発を狙った大規模な反政府行動に米政府が加担していたとして米大使を追放、米国もボリビア大使を追放した。以来、大使不在のままだ。だが昨年12月、双方は関係改善に向けて外交対話を始めた。

 モラレスは、米国はクーバ、イランとの関係が悪かったが、いまではその関係は改善されていると指摘し、このような国際情勢とボリビアは無関係ではない、と述べ、ボリビアと米国も関係改善への潮時を迎えているとの考えを示唆した。

 会談後、モラレスは、対米輸出が06年の3億ドルから14年の12億ドルへと3倍に増えたことを挙げ、米国との通商関係が良好なことに触れた。

 モラレスは13日、ハバナでフィデル・カストロ前議長の89歳の誕生日を祝う。14日には、ジョン・ケリー米国務長官がハバナの米大使館の開設式を主催する。