スリナムの首都パラマリボで8月12日、デジレー・ボーターセ大統領(69)が連続2期目の任期に就任した。任期は5年。
ボーターセは7月、与党・国民民主党(NDP)が多数派の国会で次期大統領に指名されていた。5月25日の国会議員選挙でNDPは勝ったが、党首ボーターセが自動的に大統領に収まることのできる圧勝ではなく、国会による指名となったが、対立候補がなく投票なしで指名された。
大統領は就任演説で、金、ボーキサイトなど伝統産品に頼る経済構造を変えてゆくと言明した。
かつて蘭領ギアナだったスリナムは、1975年オランダから独立。国軍司令官だったボーターセは1980、90両年クーデターで政権を握った。民政移管後、下野したが、2010年の国会議員選挙を経て大統領1期目に就任した。
旧宗主国オランダは、ボーターセを麻薬取引関与で有罪としている。だが本人は否定、国会はボーターセに無罪決議を与えた。
12日の就任式には、隣国ガイアナのデイヴィド・グランジャー大統領、赤道ギネアのテオドロ・オビアン大統領、エクアドールのラファエル・コレア大統領、ベネスエラのホルヘ・アレアサ副大統領ら来賓が出席した。