ペルー・クスコ市のクスコ文化拡散局(DDCC)は8月28日、「ケチュア語訳ラ米古典文学叢書」を出版すると発表、まず自国のマリオ・バルガス=ジョサとコロンビアのガブリエル・ガルシア=マルケスの両ノーベル文学賞作家の作品の訳書を11月に刊行すると明らかにした。作品名は伏せられている。
次いで、亜国人作家アドルフォ・ビオイ=カサレス、ウルグアイ人フアン=カルロス・オネッティ、ブラジル人女流クラリス・リズペクトールの作品も翻訳する予定。
DDCC広報は、叢書出版によりケチュア語の価値が再評価され、「ケチュア語を話すのは恥だ」という考え方がなくなるのを期待する、と表明している。
すでに『ラ・マンチャの郷士キホーテ(ドン・キホーテ)』がケチュア語に訳されている。ケチュア語とスペイン語の対訳辞書もある。
ペルーでは、人口2580万人のうち、330万人がケチュア語を話すとされている。クスコは「インカ帝国」の首都だった。