パナマ運河庁(ACP)のホルヘ=ルイス・キハーノ長官は8月22日、昨年12月建設工事が始まったニカラグア運河について発言し、パナマ運河は1882年の工事開始から現在までに総計5億4900万m3の土砂を浚渫してきたが、ニカラグア運河建設には総計55億m3の土砂浚渫が必要になる、と指摘した。
ニカラグア運河の施工社HKNDは2019年の竣工を目指しているが、向こう5年弱の間にこれだけの量の浚渫をするには、一日当たり310万m3の浚渫が必要になり、それはパナマ運河の日量14万m3の22倍、と述べた。
ニカラグア運河は全長278km、幅230~520m、深さ30mを予定。HKNDは総工費400~500億ドルかかると推定しているが、キハーノ長官は700億ドルに達するのではないかと見ている。