ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は8月24日内外記者団と会見し、米州諸国機構(OEA)をなくし、エクアドールのラファエル・コレア大統領が言うように、一つの政治会合に変えるべきだ、と述べた。
OEAは12月6日実施予定のベネスエラ国会議員選挙への監視団派遣に執着しているが、マドゥーロはこれを受け入れていない。今回の発言は、OEAに対する不快感の表れで、「OEAは亡霊だ、死んでおり立ち上がれない」とも揶揄した。
ワシントンに本部を置くOEAは東西冷戦時代、フィデル・カストロらから「米国のラ米植民地省」と指摘された。2011年にラ米・カリブ諸国共同体(CELAC=セラック)が発足し、ベネスエラ、クーバ、ボリビア、エクアドールなどラ米左翼諸国にはOEA不要論が強い。
マドゥーロはまた、コロンビア国境地帯のタチラ市内で、コロンビア人武装一味10人を逮捕した、と明らかにした。一味は19日、ベネスエラ軍の巡視隊を攻撃し、兵士3人らを負傷させた。