2015年8月14日金曜日

グアテマラ国会が現職大統領の免責特権剥奪を否決

 グアテマラ国会は8月13日、広範な汚職関与の嫌疑がかけられているオットー・ペレス=モリーナ現大統領の不逮捕特権剥奪を否決した。これにより、捜査当局は大統領の取り調べができなくなった。

 定数158の1院制国会では、免責特権剥奪には3分の2(105)の支持票が必要とされるが、88票しか集まらなかった。剥奪に反対した26議員は、政権党・愛国党(PP)、価値展望党(PVV)の所属者が中心だった。他の44人は棄権ないし不参加(欠席)だった。

 グアテマラでは9月6日、次期大統領選挙が実施される。現職任期は来年1月までであり、人気を全うさせたいとする極右、右翼、保守勢力が大統領特権剥奪を阻んだ。