ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は8月30日、ハノイに到着した。初のヴェトナム訪問で、31日、最高指導者らと会談し、経済協力協定を結ぶ。
マドゥーロ大統領はその後、訪中し、対日戦勝70周年記念行事に出席する。中国首脳との会談では、資金援助を要請すると伝えられる。
別件だが30日、ベネスエラ救援機は、ハリケーン「エリカ」に27日見舞われたドミニカの首都ロゾーにテント、薬品、食品など救援物資を届けた。引き続き空路で救援物資を運ぶとともに、海軍艦船で飲料水、燃料などを届けることにしている。
ベネスエラは、盟主を務める米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)として援助している。ドミニカはALBA加盟国。同国ではハリケーンで死者27人、不明者30人が出ている。建造物や道路の被害も、小さな島国にとっては甚大な規模だ。
一方、コロンビア国境閉鎖後、ベネスエラ在住の千数百人のコロンビア人がコロンビアに放逐されたが、コロンビアのマリーア・オルギン外相は30日、国境のククタ市を視察し、国外退去によりベネスエラに残された配偶者、子供などベネスエラ国籍の家族にコロンビア国籍を与えると表明した。彼らは希望すれば、コロンビアに移住し、家族とともに暮らすことが可能になる。