2015年8月29日土曜日

ベネズエラがコロンビア国境閉鎖区間を拡大

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は8月28日、北部コロンビア国境の閉鎖区間をさらに増やした、と発表した。コロンビア人武装集団の取締りが主目的だが、不法滞在者と密輸の摘発も実施している。

 すでにコロンビア人約2000人がコロンビアに追放された。自発的に他の3000人程度がコロンビアに戻ったとの情報もある。

 両国外相は26日コロンビアのカルタヘーナで会合し、国境問題を話し合った。米州諸国機構(OEA)は31日、ワシントンの本部で大使会議を開き、同問題を話し合う。

 マドゥーロ大統領は28日、コロンビアのJM・サントス大統領と話し合う用意がある、と述べた。

 マドゥーロは29日、資金調達のため中越両国歴訪に出発する。ベネスエラの財政は、原油価格が1b=40米ドル台と低迷していることなどから苦境にある。