2015年8月30日日曜日

ルーラ前ブラジル大統領が政治第一線への復帰を表明

 ブラジルのルイス=イナシオ・ルーラ=ダ・シルヴァ前大統領は8月28日、2018年実施の次期大統領選挙に出馬する用意があると表明した。労働者党(PT)政権を絶やさないためだと、理由を述べた。

 ルーラは次いで29日、サンパウロ州サンベルナルドドカンポ市での集会で、来賓のホセ・ムヒーカ前ウルグアイ大統領と共に演壇に立ち、「ヂウマ・ルセフ現大統領を守るため、国政の第一線に復帰する」と意思表示した。

 2期目にあるルセフ大統領は、経済低迷や、国営石油会社ペトロブラス絡みの大型汚職事件に関し、窮地に陥っている。

 ルーラは第一線復帰について、大統領2期8年の務めを終えてからの5年間に得た教訓として、「鳥は動かなければ殺される」と指摘。「再び飛ぶのは難しいが、また飛ぶことにした」と語った。