2015年8月20日木曜日

LATINA誌9月号の「乱反射」は「鶴見俊輔とメキシコ」

◎最近の伊高浩昭執筆記事

★月刊LATINA誌9月号(8月20日発売)

▼「ラ米乱反射」連載第113回 「鶴見俊輔とメキシコ」

 7月に死去した偉大な知識人・鶴見俊輔は1972~73年メヒコに滞在し、メヒコ大学院大学で教鞭をとった。そのとき鶴見は、聖母グアダルーペ、ホセ=グアダルーペ・ポサーダの骸骨版画、死者の日、先住民族ヤキ、スペイン人亡命社会、亡命者・佐野碩などに関心を抱き、熱心に取材した。その様子を描く。

▼書評

『政治学大図鑑』(ポール・ケリーらの共著、三省堂、4200円):これを読めば、今日の極右国家主義状況の思想的源流などがはっきりとわかる。

『創造するコミュニティ』(石黒馨・初谷譲次編著、晃洋書房、2500円):在日ブラジル人社会の教会の活動など、ラ米関係の興味深い共同体活動が紹介されている。

★NGOレコム機関冊子「ソンリサ」7月18日号

「ラ米百景」連載第56回「上野英信の思い出」:ラ米に移住した日本人の足跡を取材し書いた炭鉱作家との出会いを描く。

★書籍

『チェ・ゲバラ 旅、キューバ革命、ボリビア』(中公新書、950円=発売中=):2017年に歿後半世紀となる革命家ゲバラの伝記。

『われらのアメリカ万華鏡』(立教大学ラテンアメリカ研究所)=9月初旬刊行予定=