☆★☆アルジェリアのアハメド・ベンベラ元大統領(93)が4月11日、病気によりアルジェの自宅で死去した。
★ベンベラは、民族解放戦線(FLN)を率いて宗主国フランスと激しい武闘を展開し、独立を勝ち取った。独立した1962年に首相になり、63年には大統領に就任した。だが65年に軍事クーデターで倒された。
☆ベンベラは、59年元日革命に成功したキューバと親密な関係を築いていた。当時のフィデル・カストロ首相は、アジアではヴィエトゥナム、アフリカではアルジェリアと、帝国主義軍を撃破・撃退した両国を高く評価し、関係強化を図った。
★カストロは、腹心のチェ・ゲバラをベンベラの元に派遣し、アフリカと南米での同時的解放闘争の展開について協力を仰いだ。その結果、ゲバラのコンゴ(旧ザイール、現コンゴ民主共和国)でのゲリラ戦参加が決まった。その遂行中にベンベラは追放され、キューバは打撃を受けた。
☆南米解放闘争では、ベンベラはアルゼンチン解放闘争に参加したゲバラ直系のゲリラ組織の軍事訓練などを支援した。