作家マリオ・バルガス=ジョサ(MVLL、79)は10月23日、新作の小説『五つの曲がり角』(シンコ・エスキーナス)を来年3月3日刊行すると明らかにした。
内容は1990年代のフジモリ政権とペルーの政治社会状況を描いたもので、当時のアルベルト・フジモリ大統領とブラディミロ・モンテシーノス大統領顧問の関係、イエロージャーナリズム、テロリズム、愛欲などが盛り込まれているという。
MVLLは1990年の大統領選挙決選で、まさにフジモリに敗れた。その屈辱感を維持し、激しくフジモリ政治を非難したり、その娘で大統領候補のケイコ・フジモリを貶める発言を繰り返したりしてきた。
新作刊行の翌月にはペルー大統領選挙があり、 フジモリの長女ケイコが最有力候補と目されている。作家の怨念が窺える。
一方、MVLLとの愛人関係が今年6月暴露されたマニラ生まれのスペイン人モデル、イサベル・プレイスレル(64)はこのほど、MVLLとの結婚に関し、「マリオがパトリシア夫人と正式に離婚するのが先決」と語った。
イサベルは、歌手フリオ・イスレシアスと70年代に結婚。離婚後、2度再婚を繰り返し、3人目の夫と昨年死別した。
MVLLは、80歳になるのを意識し、「この年になって、かつてなかったような高揚、情熱、幻想を抱いている」と語っている。