コロンビア政府は10月2日、同国のゲリラ組織「解放人民軍」(EPL)の最高司令ビクトル=ラモーン・ナバーロ(39)を1日の戦闘で殺害した、と発表した。ナバーロは、「メガテオ」の渾名で知られていた。
政府軍は、ベネスエラとの北部国境沿いのノルテ・デ・サンタンデル州カタトゥンボ地方の山岳地帯でEPLを爆撃、用心棒役のゲリラ幹部4人とともにナバーロを倒した。
ナバーロは軍資金をコロンビア産コカインの密輸に頼り、それをベネスエラ経由で欧米に送って巨額の資金を稼いでいた。米政府はナバーロに懸賞金500万ドル、コロンビア政府は2000万ペソ(約67万ドル)をそれぞれかけていた。
EPLは東西冷戦期には毛沢東路線のゲリラ組織だったが、1991年に政府との和平合意により解体、社会復帰した。だが、これに従わない分派が武闘を継続。ナバーロは100人程度に減った残党を率いていた。