ボリビアのエボ・モラレス大統領は10月21日、1825年に独立した同国史上、最長の政権首班となった。モラレスは2006年1月22日、大統領に就任、3選して、この日、9年8ヶ月27日を記録。これまで最長政権だった1829~30年のアンデレス・デサンタクルース元帥を1日上回った。
モラレスはこの日、政治首都ラパス西方郊外のティティカカ湖畔にあるティワナク遺跡で、先住民族アイマラ人の伝統儀式に臨んだ。「祖先から活力を受け継ぐため」である。
大統領は記念演説で、「ボリビアでは長らくインディオは政治ができないと誹謗され排除されていた。06年以来、このインディオ(モラレス自身)は政権にある。何かしなければならないと常に考え、きょうまでやってきた」と述懐した。
また、フィデル・カストロ前クーバ国家評議会議長、故ウーゴ・チャベスVEN大統領、ルーラ前ブラジル大統領、故ネストル・キルチネル前アルヘンティーナ大統領の名を挙げて、謝意を表明した。
モラエスの現任期は2019年まで続くが、改憲により18年の大統領選挙に4選出馬し、19~25年の新たな任期に挑む意欲を示している。モラレスは今月26日、56歳になる。
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