クーバのアベラルド・コロメー内相(76)が10月26日、健康上の理由で辞任した。2013年2月の政府指導部人事前には、国家評議会副議長の再任を辞退した。共産党政治局員も退いた。
コロメーは10代後半で革命戦争に参加、マエストラ山脈でカストロ兄弟の信頼を得た。「フリー」の愛称で親しまれ、革命後は警察畑に長く身を置いた。1989年、社会主義体制維持の要である内相に就任、26年間その地位にあった。
1963年、チェ・ゲバラの盟友ホルヘ=リカルド・マセッティが「人民ゲリラ軍」(EGP)を率いてボリビア南部からアルヘンティーナ北部に潜入した際、これをボリビアで支援した。その後、アンゴラ戦争期には革命軍幹部としてアンゴラに駐在した。革命軍大将だったが今回退役し、国家評議会員も辞めた。
後任の内相には、第一副内相カルロス・フェルナンデス=コンディーン中将(共産党中央委員、国家評議会員)が昇格。第一副内相にはフリオ=セサル・ガンダリージャ海軍中将(革命軍防諜局長、中央委員、同会員)が就任した。
これで革命第1世代の中心的人物がまた一人、表舞台から去った。