エクアドール(赤道国)のラファエル・コレア大統領は10月16日、北部のコロンビア国境地帯で記者会見し、「コロンビア政府と民族解放軍(ELN)はこれまでエクアドール国内で極秘裡に6回話し合ってきたが成功裡に進んでおり、コロンビア政府は喜んでいる」と明らかにした。
一連の話し合いは昨年1月に始まり、正式な和平交渉開始に向けての予備交渉として行なわれてきた。コレア大統領は、赤国家情報庁(SNIE)が仲介した、と明かした。
コレアはまた、「いずれ公開交渉(本交渉)になるはずだが、その場所や時期は未定だ。もし我が国が望まれれば、全面的に受け入れる用意がある」と強調した。
大統領は、ハバナで交渉してきたコロンビア政府とコロンビア革命軍(FARC)が来年3月の和平実現で合意に達した今年9月にも、同政府とELNによる和平交渉の場になる用意があると表明していた。
同じ9月、ELNのニコラース・ロドリゲス=バウティスタ最高司令は、「近く良いニュースがあるだろう。足りなのは3%だけだ」と語っている。「3%」とは、正式な和平交渉の開始を指す。
コロンビア政府は、ELNの兵力を2500人程度を推定している。