アンティオキア首都メデジンのコロンビア最高裁支部は10月15日、陸軍の補完勢力として殺戮や土地奪取を恣(ほしいまま)にしてきた極右の準軍部隊(パタミリタレス)と、政界極右勢力の筆頭アルバロ・ウリーベ前大統領との関係を検察が捜査するのを認めた。
アレハンドロ・オルドニェース検事総長は6日、1997年に起きた「エル・アロ村虐殺事件」に、当時アンティオキア州知事だったウリーベが関与したか否かについての捜査許可を最高裁に要請していた。
コロンビア革命軍(FARC)との和平を来年3月達成しようと目指すJMサントス大統領も、FARC指導部も、和平合意の最大の撹乱要因は準軍部隊とみている。最高裁のウリーベ捜査許可は、サントスの意向に沿っている。ウリーベはこの日、激しくサントスを非難した。
一方サントスは15日、財界人と会合し、和平特別法制によって財界人が裁かれることはない、と保証した。財界人の一部は、準軍部隊に軍資金を送っていた。