大規模なグアテマラ税関汚職事件解明の鍵を握る人物が10月5日出頭、首都グアテマラ市の予審法廷で証言した。ロクサーナ・バルデッティ被告(元副大統領)の秘書だったフアン=カルロス・モンソン(47)で、逃亡していた。
モンソンは、「オットー・ペレス=モリーナ被告(前大統領)とバルデッティ被告の2人がすべてを決めていた。前大統領は、収賄した人々から、その金額の半分を受け取っていた」と述べた。
「身の安全が保障された今、証言する」とモンソンは口にしており、司法取引があったと見られている。税関絡みの贈収賄網を動かしていたモンソンは、4月の事件発覚後、暗殺される危険を察知して身を隠していたようだ。
モンソンは、税関汚職事件に関わる金額は、伝えられてきたような370万ドルでなく19億4800万ドルに上る、と暴露した。