メヒコ検察庁は10月11日、ゲレロ州イグアラ市で昨年9月26~27日起きた教諭養成学校生43人強制失踪および6人殺害など「イグアラ事件」の捜査資料をインターネットで公開した。
5万4000枚の大部で、85巻、13付属文書に分かれている。この事件は、陸軍駐屯部隊、州・市警察、州・市政府、麻薬組織などの関与があったり疑われたりし、1年以上たっても未解明のため、政府は内外から厳しく批判されてきた。
捜査資料は事件に関する政府の判断を打ち出したものだが、政府は世論の圧力を受けて、厖大な資料の公開に踏み切らざるを得なかったと言える。
だが犠牲者家族や人権団体は、これまで政府判断に異議を唱えてきており、資料公開で納得するとは考えられない。