ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は10月22日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国および非加盟産油諸国に、原油価格安定化の方策を探る機構づくりと首脳会議開催を提案した、と明らかにした。
それによると、同国のエウロヒオ・デルピノ石油相は、ビエンナ(ウィーン)で21~22日開かれたOPEC技術会合でマドゥーロ大統領が書いた書簡を各国代表に手渡した。この会合には幾つかの非加盟国も出席した。
書簡には、原油の国際価格安定化のため、「生産・価格・世界経済均衡のためのOPEC加盟・非加盟諸国技術委員会」を設置し、定期的に価格、生産、投資などを調整することや、OPEC加盟・非加盟諸国首脳会議開催の提案が盛り込まれている。
マドゥーロ大統領は、11月に開かれる次回OPEC技術会合の日程、場所決定と、その会合で「技術委員会」設置および「首脳会議開催」を決議してほしい旨を記している。
大統領はこれまで何度か、この種の首脳会議開催を提案してきたが、賛同が得られなかった。