ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は10月4日、国会議員選挙に向けて「ボリーバル-チャベス」選対本部の開所式を挙行、12月6日実施の選挙はボリバリアーナ革命体制が直面する最も難しい選挙になるだろうが勝利する、と述べた。
選対本部は、政権党・ベネスエラ統一社会党(PSUV=ペスーブ)と連立諸党が構成する「大愛国軸」(GPP=ヘペペ)の選挙拠点。
大統領は開所式で、米政府に向け「ベネスエラはクーバが得たような相互尊敬、平等、主権に立った対米関係構築を望む」と述べ、関係改善への合図を送った。
だが大統領は、ベネスエラが任命した駐米大使を米政府が依然承認していないことに触れ、バラク・オバーマ大統領は関係改善を口にしながら、なぜ大使承認がこれほど遅れているのか、と強い不満と疑念を表した。
マドゥーロはさらに、6月に交代したカラカスの米大使館駐在外交官らは前任者らに増して悪く、その陰謀ぶりは常軌を逸している、と非難した。大統領は6月、米政府特使トーマス・シャノンに「陰謀」事実を伝えたが、その結果、悪い外交官らを派遣してきた、と指摘した。
大統領はまた、新任の外交官たちは米南方軍で訓練を受けており、米大使館員らがチャベス前政権に対し2003~05年に使っていた陰謀網を復活させている、と暴露した。